自宅では、ノートPCを使っているが、PCドック経由で外付けのキーボードと共にFHDサイズのモニターも使用している。PC本体のモニターは表示させずに外付けのモニターをメインにする使い方をしている。
ドックには複数のモニターを接続できるような仕組みが備わっているので、以前に使っていた別のモニターも接続して、いわゆるデュアルディスプレイ、マルチモニター環境にしている。メインのモニターは24インチクラスのFHDだが、もう一つのほうは19インチ程度で解像度も小さい。
マルチモニターはほとんど誰もが推奨して、PCの環境としては是非とも必要なものだという意見が多数であるが、実際にはどんな作業をするのかによって要不要が決まってくる。つまりは複数の画面を同時に参照するような作業がある場合にはマルチモニターは有用であるが、大してそんな作業もしないというような状況であるのなら、マルチモニターは必要ない。
自分としては、複数の地図を見比べて作業をすることがあり、これについてはマルチモニターの環境は有用である。さらには動画を斜めに見ながら別の作業をするような時についても、マルチモニターは役に立っている。
だが、それ以外の一般的な作業では、複数画面を参照することは稀であって、マルチモニターの環境までは必要としない。作業に集中するためには、その画面だけを表示していることのほうが正しいのである。
意外と注目されていないのが、モニターの配置と作業姿勢との関係である。メインのモニターは正面に置くとしても、サブのモニターについてはどうしても斜めの位置などになってしまう。つまり、サブのモニターを見るときは身体か首をその方向に向けなければならない。そういう状態で、普通正面に配置されているキーボードを操作することは、バランスが悪い。長時間の作業になってしまうと、疲労の原因になったり腕や首の障害の原因になったりもする。すなわち、正しい姿勢での作業の阻害になる。
必要がない限りは、無理をしてマルチモニターにする必要はないのである。