Googleドライブを使う

投稿者: | 2021-09-18

何時の頃からは忘れたが、クラウドストレージとしてGoogleドライブも使っている。当初は、単にクラウド側にあるストレージとして、ファイルをアップロードしたりダウンロードしたりは基本的に手動でしなければならないものだったと思うが、「バックアップと同期」のアプリケーションをインストールして、ローカル側と自動で同期できるようなことも知り、本格的に使い始めたのは多分数年前である。
同時期にOneDriveもだいたい同様のことができるようにも知り、併用しているのであるが、「バックアップと同期」が「パソコン版Googleドライブ」という名のアプリケーションに進化・変更されて、仕様も異なってきている部分があるようだ。基本的にローカル側でだけ保存していたデータも含めて、Googleドライブで運用してみようと、ここ最近機能を模索している。
バックアップと同期の時は、同期がうまくいかずにクラウド側にアップロードされない事象なども時々あって、アプリケーションを再起動したり、Windowsのアカウントに再度ログインしたり、あるいは同期の停止と再開をやってみたりと、少し苦労したこともあるが、今のところ「パソコン版Googleドライブ」は満足に動作してくれていると思う。
そんな状況の中で、幾分仕様は単純ではなく覚えておいた方が良いようなこともあるので、少し整理しておくことにしたい。
まず、Googleドライブの容量は無料でも15GBあり、これはAmazonDriveやOneDriveが5GB、DropBOXが2GBであるらしいことから比較すると安心の部分がある。2016年頃だったかのキャンペーンで、2GBの容量をプラスで取得してあるので、自分の場合は無料の状態でも17GBがある。
もちろんそこまで多量に使っているわけではないが、この容量はGmailやGoogleフォトなどのサービスと共用であって、写真などをアップロードしていくと残り容量が減っていく。それでも最近までは、写真はいくらアップロードしても容量が減らない仕様になっていたのだが、今年6月くらいからは、そういう写真の分でも今後のアップロードでは容量に加算されるようになってしまった。写真に関しては、現在はAmazonPhotosが無制限であるようだ。話は逸れるが、写真に関してはかつてはCanonのストレージ、CANON iMAGE GATEWAYを使って撮影してRAW現像した写真をアップロードしていたが、これももちろん無料では容量制限もあったために、かなりサイズを制限した物ばかりをそこに保存していた。
さて、Googleドライブは、調べると2012年にサービスが始まったようだ。それ以前から有ったドキュメント、スプレッドシートのオフィスアプリケーションのオンラインサービスと統合されたのがその頃らしい。
Googleドライブは、「マイドライブ」と「パソコン」という領域に分かれている。以前はこういう区分ではなかったかもしれないが定かではない。マイドライブは、通常のストレージ部分で、パソコンは、パソコンのファイルと同期するためのフォルダと思っている。おそらく、「バックアップと同期」ではパソコンの領域のほうと同期されていたようで、そこに以前の同期ファイルが残っていた。
「パソコン版Googleドライブ」にしてからは、マイドライブのほうと同期、あるいはストリーミングをすることになる。
デスクトップアプリケーションをインストールすると、マイドライブが仮想ドライブとしてローカル環境に出現する。初期値では、GoogleドライブはGドライブとしてマウントされる。その配下に「マイドライブ」があり、それ以下に各種ファイルを格納するという形である。複数のアカウントに対応しているので、別のアカウントも設定すると、次のアカウントはHドライブとしてマウントされることになる。
基本的にこの仮想ドライブは、ローカルドライブと同様に扱えるので、後の操作はエクスプローラでのファイル操作と同一である。
実態のファイルは、ミラーリング・同期を選べばクラウド側のファイルが皆一気にダウンロードされて、ローカルにコピーが置かれることになる。ストリーミングを選べば、保存はクラウド側だけで、ローカルにはファイルをアクセスしたときだけダウンロードされるという仕組みであるので、ローカル側のHDDやSSDの容量をほぼ使う必要がない。
ストリーミングの場合、どういうタイミングでローカルにコピーが来るのかはよくわからない。複数のファイルにGREP検索をしたりすると、ローカルの状態で実行するよりもかなりの時間がかかるので、都度検索するファイルをダウンロードするか、都度アクセスしているのかもしれない。そういう作業は、ストリーミングでは苦手であるようだ。
また、たとえばNortonのバックアップドライブのバックアップ元としての指定もできない。クラウドからクラウドにバックアップする必要もないから、それはそういうものなのかもしれない。
従来の「バックアップと同期」では、ミラーリングのような運用はおそらくできなかった。すなわち、ローカルとクラウド両方にファイルを置いて、それを同期させる運用であって、常にローカル側にもファイルを置くという運用である。
オフライン時に備えて、ミラーリング・同期での運用にしたいという気持ちもあるが、とりあえず今はストリーミングにしている。
ストリーミングにした状態でも、特定のファイルやフォルダを右クリックして、「オフラインで使用可能にする」を選択しておけば、指定した物だけミラーリングの運用になるので、必要に応じてそうするのが良いのではないか。
一方の「パソコン」側にファイルをおきたい場合、あるいは画像や動画をGoogleフォトにアップロードしたい場合は、アプリケーションにおいては「マイノートパソコン」という所から同期するフォルダを指定して設定する。これにはGoogleドライブと同期する設定と、画像・動画をGoogleフォトにバックアップする設定とがある。従来の「バックアップと同期」の動作がこっちの機能に相当するだろうか。
同期では画像なども同期できるが、Googleフォトへのバックアップも同時に指定すると両方の領域にアップロードされるので、そのぶん容量を使うことになる、そういう注意が表示される。
「パソコン」側に同期したデータは、マイドライブでの仮想ドライブ配下からは閲覧することができない。元データが別のローカルの場所にあるので、それは尤もなのかもしれない。ただし、他のデバイスやPCからこの「パソコン」側と同期しているデータは、仮想ドライブ配下に「その他のパソコン」というフォルダが表示されて、その配下から閲覧・操作をすることができるようだ。
あるいは、「バックアップと同期」時代にアップロードしたファイルは、自分のPCのデータであってもそこから扱うことができるのかもしれない。
ただ、この同期の機能も注意が必要で、余りにもファイル数やフォルダ数が多い、特に階層が深いような状態だと同期するのに随分時間がかかって、現実的でないようなことがある。秀丸メールのデータフォルダを同期させようとしたら、どうにも最初の同期が全然終了する気配がなくて、同期を諦めている。
また、既にアップロードしたそういう多数のフォルダを削除する場合も、どういう訳か一部のフォルダが、マイドライブの側にストリーミングされてしまい、手動でその分を削除する必要があったのである。
とりあえず、Googleドライブを使うに当たって、そんなことを踏まえて、概ね、そんな所の設定を組み合わせて運用する。以前より少しは複雑になっているが、必要に応じ、特徴を考えてバックアップなりストリーミングなりをするように運用する必要がある。