従来、ワープロや表計算などのオフィスアプリケーションは、PCにインストールして使うのが当たり前で、それも有料のアプリケーションである以外の選択はなかった。それが、OpenOffce.orgのような無償のオープンソースという形態が出てきたのも驚きであったが、そのようなオフィスアプリがブラウザさえ有れば、つまりはオンラインでも使えるものがあると知り、それもまた進化であると思った。今では、Googleドキュメント以外でも、何種類もあるはずで、MSのOfficeもOfficeオンラインがある。
最初に知ったそれがGoogleドキュメントだったかどうか、当時はGoogleドキュメントという名でもなかったような気もするが、とにかく、インストールしないで使えるアプリケーションとはどれだけの物なのかと色々試したものだった。Googleドライブも、当初はGoogleドライブではなくこのオンラインのオフィスアプリケーションが主だった。Googleの容量は主にGmailの分で、最初は2GB(これでも、当初は随分巨大な領域だった)で、そのうちに5GBか10GBか、いつの間にか今は初期でも15GBということになっている。
他にも、ThinkFreeおてがるオフィス、など様々あったかと思うが、たいていのオフィスアプリはオンラインでもMSのOfficeの互換、これはOpenOffce.orgも同様で、ほとんど全てMSのOfficeが基準になっていたり、MSのフォーマットをサポートしたりしている。
オンラインではないが、一太郎だけはかなり感覚が異なっている部分が多いが、それでもWordの形式はサポートされている。
そういう標準となっているMS Officeとの互換性という点で考えて、各種のOffceアプリは成り立っているので、だいたい迷わずに使えるものである。
ワープロソフトだけではなくスプレッドシート、表計算のアプリケーションも同様に、基本的なことが一通りできるようになっていて、ローカル環境に依存するようなことや、緻密な機能・設定などはできない。どのくらいが標準なのかというのは難しいが、使い始めた人が必要とするような機能は一通り揃っていると思って良い。
なので、特に装飾に拘ったりしない、特別な機能を使ったりしないような文書なら、だいたい何とか作成できると思って良い。Googleドキュメントでは、縦書きには対応していない様子である。
PDF形式で出力したり、Wordなどオフィス形式での出力などもできるようになっているので、まずはそれで編集して、後から仕上げはWordでやるというような使い方もできる。オンラインの場合は、ローカルのアプリでは難しい場合がある共有も難なくできるようになっているのが普通である。
しかしながら、自分はローカル環境に一太郎なりLibreOfficeなりがあるので、基本的にオンラインのアプリケーションは使う必要がなく、互換性の検証等のために時々使ってみる程度ではある。
ローカル環境のアプリケーションの方が、必要な作業が確実に出来るからである。