デジタルカメラを使い始めたのは、8年ほど前になるだろうか。当時は、100万画素程度の性能でも画期的だったのだ。
今更ながらではあるが、デジタルカメラはフィルムカメラに比較するとずいぶんと利点が多いと思う。
たとえばフィルムカメラでは、撮影するためにはフィルムを選んで用意しておかなければならない。まず、カラーで撮影するかモノクロにするかということから始まって、ISOはどうするか、何枚撮りを何本用意するかということを考えなくてはならない。
デジタルカメラであれば、カラーもモノクロもカメラで切り替えられるし、撮影後でもPCで幾らでも調整できる。まずその点は気にしなくても良い。ISOも、同様にカメラが自動選択してくれるか、機種によっては任意に切り替えられる為、これも心配不要。さらに、デジタルカメラはメディアに写真データが記録されるので、ある程度の容量の物一つを用意しておけば、撮影枚数も普通は悩むことがない。不要な写真はその場で確認して削除も出来るし、メディアの内容をPCや別のメディアにコピーすれば、買い足すことなく何度でも使うことが出来る。
カメラそのものの性能、機能的には、デジタルカメラの分野でも一眼レフが出現したことで、性質の差はあっても差異は基本的に無くなったとも思える。
フィルムカメラでは、撮影した画像は自分で現像するか、DPEに出してプリントアウトなどをしてもらわないと見ることが出来ない。仕上がりまで数日を要することもある。デジタルカメラでは、液晶モニタがあり、まずその場で撮影した画像を確認することが出来る。撮影に失敗したりするなど、不要な写真もその場で削除してしまえる。さらに、撮影した画像はプリンタと用紙があれば、いつでも好きな枚数分を出力することも出来る。
フィルムカメラの場合、自分で現像処理などが出来る以外は、全てDPEに任せなければならず、色の指定もトリミングも難しいし時間もかかる。デジタルカメラでは、ある程度の部分はカメラの機能で補えるし、そうでなければPCに画像を取り込んでしまって、あとはもう自由自在に加工できる。
自分もその昔、フィルムカメラを使って良く撮影していたが、とにかくそういう煩わしさを感じていた。それがデジタルカメラを使うようになって簡単にできるようになったのは嬉しいことである。
昔に色々学習した、カメラに関する知識も、デジタルカメラでも生かせるのもまた楽しいことに違いない。