MTの頃とサーバ移転

投稿者: | 2021-10-31

かつて使っていたMovable Typeは、今はどうなっているのかと調べてみるとやはりシェアはWordPressに圧倒されている。自分も今はWPで、サーバも新サーバに乗り換えて何とか運用できる体制になりつつあるというところ。

MTの現在

自分がブログを始めた2003年、平成15年の頃は、CMSの主流は間違いなくMovableTypeであって、そのほかにはblosxomだとか、もっと大規模なサイト用にxoopsがあるとか、そういう状況であった。
ブログでつかわれるツールの主流はずっとMovbale Typeなのかと思っていたが、米国では2004年にはもうWordPressにシェアを奪われていたらしい。3.0へのバージョンアップに伴いライセンスの制限、無料の要件を厳しくしたことで切り替えたブログが激増した。

日本では何時頃逆転したのかわからないが、今ではサイト全体の6割がCMSによるもので、そのうちの6割もWordPressによるものだというので、とにかくもうCMSといったらWordPressと言っても良いほどになっている。
そのWPを除外して考えると、まだ日本では企業ニーズを中心にMTもある程度のシェアはあるようだ。シックスアパート社の日本法人がMTの開発を受け継いで、今は日本の企業として開発を継続しているせいもあると思われる。

今は主に企業向けになっていて有料版が中心であるようで、個人向けの無償版はホームページにおいてもすぐには探し出せないが、それも継続はしているようである。レンタルサーバなどでも、かつては自動インストールの対象プログラムとして、WordPressと共にMovableTypeもリストアップされていたように思うが、今はWordPressだけの場合がほとんどではないかと思う。

今でもMTを使っている人は居ると思うが、ほとんどはWordPressに乗り換えて構築されていると思われ、つまりは個人ブログなどの範囲で使うCMSとしてはやはりWordPress一択として考えても間違いではないと思える。

自分が使っていた頃は、MT以外にあり得ないと思っていたので、改めてCMSでブログをやるとしてもまた、時間と労力を費やしてMTでサイトを構築するのか、おそらくそれはWordPressに切り替えても同様だろうと思っていたが、WordPressは自動インストールができることでそれだけで負担や導入のハードルがほとんど無くなるし、加えてとにかく構築や利用に関する情報量が豊富で、尤もこれだけのシェアがあれば当然であろうが、さらにはサーバ環境が良ければ安心して運用できるので、レンタルサーバの費用が許容できる者であるなら、そういう運用で良いのではないかと、さくらのブログから乗り換えたのである。

Xserverへの移転

さくらのレンタルサーバの時は、静的なHTMLのサイトの公開場所として必要としていただけなので最廉価のプランを契約していた。なので、WordPressなども使えなかった。上位プランへ変更するには、別のサーバの移転作業を必要とする。ブログはさくらのブログだったが、これもサービスが縮小化しつつあるようで、アカウントが変わると結局使えなくなると思われ、結局別のサーバへの移転という選択をしても、方向性や負担は変わらないようであるので、移転先を探し始めたのである。

良く名を聞くのは、他にLolipop!Xreaなどであったが、前者は以前に契約したこともあった。安価であるのは知っていたが、どうにも今となっては選択しがたい気もして、Xreaには無料プランもあって、それが良いかとも考えつつ、Xserverが標準プランでもずいぶんに要件が良く、国内シェアやサーバ速度ナンバーワンにも釣られ、調べるとレンタルサーバとしても老舗で実績も十分にあるとのことで、結局これに決めたのである。

性能機能容量はとにかく十分で、もちろんWordPressも自動でインストールできて使えるようになるし、ドメインも無料の特典などもあって、そもそも他社最廉価プランとの比較なので満足以上のものはない。

移転作業も心配したほど難しいものではない。
静的サイトのHTMLなど一式は、元データから新サーバへ転送し、旧サーバからは転送するようにhtaccessで制御するというだけのものである。旧サーバのメールアドレスはサイト管理程度にしか使っていないので、特にすぐ廃止しても影響はない。

問題はさくらのブログからのデータ移行である。これをどうするか。
Xseverではそのような無料ブログサービスはないので、そもそもWordPressでサイトを構築する目的があったので、サイト自体はそれで作成する。元のブログ側ではMovableTypeのMT形式でデータを出力できるし、WordPressにおいてもインポートは可能だろうとやってみると問題なくできるようだった。また記事数がそれなりにあっても高速で、難なく記事の移行は完了した。
ただ、画像ファイルは、元のブログ側のデータ領域、ライブラリにあるものを新サーバのWordPress管理のライブラリに移行する必要がある。記事からの画像リンクも一つ一つ修正しなければならない。この作業には時間を要したものの、画像添付の記事は少ないので、何とかそれも済ませることができた。ただし、さくらのブログより前、はてなダイアリーの時に貼り込んだ画像については、おそらくもうリンクが成り立たず、画像のデータの所在もわからなくなっているので、それについてはリンクが切れてしまっているはずである。

ともあれ、少しずつ作業をして数日をかけて一応移転は完了し、Googleにも新ドメイン側が登録され始めたので、一応の移転作業については難なくできたと思えるが、やはり無料のサービス利用とは異なってWordPressのサイトについては自分で管理をしていかなければならないのは、基本的にMovable Typeの時と変わりは無い。結局、それも面白いものと思ってやって行ければ良いのだろうと思う。