ブログサービスを利用している場合は、サービス提供側の技術的な専門の人がメンテナンスを行うが、レンタルサーバのWordPressでは、全て自分で何とかしなければならない。ブログシステムは、アップデートの失敗や不具合の発生、セキュリティ侵害などにより、サイトが壊れてしまう可能性も十分にある。かつてMovable Typeでやっていた時も、色々触っているうちにそんなことがあったかもしれない。
脅威や原因を取り除いたとしても、サイトが正常に復帰できない、そんなときはどうしたら良いのかと言えば、もう基本的には再構築するしかない。
様々な方法があるのだろうが、どの方法がそれぞれの場合に最適なのかわかっているような段階でもない。バックアップがあるので、それから復旧できるならそれで良いが、その手順もあらかじめ確認しておいたとして、いざそういう時にそれを使えるか。ただし、それが難しい手順なら、やはりゼロからやり直すほうが早いかも知れないのである。
そういうことに備えて、記事データはXML形式でバックアップを、DBのバックアップとは別に定期的に取っておくことは必要かもしれない。
WordPressのプログラムもプラグインも、テーマも再インストールなどすれば復旧させることは可能だが、自分で書いた記事だけはそういうバックアップがないと復旧させることが出来ないのである。
カスタマイズや設定する箇所は最低限にして、なるべくデフォルトや与えられた物をそのまま使っておくことにする。あるいは、カスタマイズした箇所をわかるようにしておくとか、そのメモを作っておくなども必要である。そうしないと再構築が生じた際に苦労するし、復旧までに時間もかかるのである。
同じ場所に再構築するというのがベストかもしれないが、並行で運用するような、別のサブドメインの場所とか、要は予備の場所があってもいいのかもしれない。本番サイトに何か問題があったら、すぐに予備側に切り替えて運用して、本番サイトをゆっくり復旧してまた元に戻す(本番サイト側での運用に戻る)という運用である。
きちんとそれが出来るかどうかはわからないが、.htaccessで一時的な転送をさせるようにするなどが考えられる。
予備サイトという考えの下では、そういう通常は非公開のコピーサイトを作っておくというのも選択肢の一つではあるが、それはそれで手間がかかるので、自分はテスト用のサイトというのを用意してあって、例えばプラグインやテーマを試すとか、大きな変更を加えるときにまずはテストサイト側でやってみて、問題無さそうなら本番サイトで実行するというやり方である。
それが本当に、そういう障害に備えて機能するかどうか、機能しない場合も考えられるが、いきなり本番サイトで色々テストをするようなことは、やはりしないほうが良いのではないかと思っているのである。
WordPressのサイト運用は、そういうリスクもあると思っているが、その部分を含めてそれが面白いと思えるくらいにならないと、余裕を持った気持ちでやっていくことは出来ないかも知れない。収益ブログなどでは、そんな悠長なことは言ってられないと思うが。