自宅では2台のノートPCを使っているが、それにはそれぞれRealforceを接続して、本体キーボードはほとんど使わずに運用している。それはもちろん、打鍵感が圧倒的に良いからで、このようなテキストを書くときに都合が良いからである。
1台は、Realforce R2のテンキーレス、US配列のPFU Limited Editionの墨色で、これに23UBのテンキーを組み合わせて使用している。テンキーレスキーボードを使っていながら別にテンキーを使うなんてまたナンセンスだと思われるだろうが、理由はある。
数値入力はテンキーのほうが都合が良い。それならフルキーボードにしたら良いとも思えるのだが、フルキーボードはメインキーの右側にテンキー部分が付いていて、これを配置するとマウスも遠くなりバランスが良くない。キーボードを中央に配置しても、メインキー部分は左寄りになってしまう。
テンキーレスキーボードに、左側配置のテンキーでそれが解決できる。
もう1台も、Realforce R2のテンキーレス、US配列の変荷重、静音、アイボリー配色のもので、これに同じく23Uのテンキーを左側に配置して使っている。
2台のRealforceは、45g等荷重と変荷重という違いはあるが、メインのキーはどちらも45g静音のタイプだが、後者の変荷重の方が全体的な打鍵感は柔らかく感じている。色の持つイメージの違いなのか、キートップ素材が違うのか、あるいは配置場所が違うので自分の打鍵姿勢が異なるせいか。
Realforceのユーザの中では、これは時々話題になっていて、同じモデルでも白モデル・アイボリーモデルの方が打鍵感が柔らかいというのである。メーカーの東プレはそのような違いはないはず、と否定しているが多くのユーザが同様の感覚を持っている。それこそ単に色のイメージなのか個体差なのか、何なのだろう。
自分は今のキーボード構成以前に、R1世代のRealforceで同じモデルの黒配色とアイボリー配色を使っていたが、その際も同様のことを感じていた。
これらのキーボード構成に、更に加えて、HHKB Professional HYBRID Type-S、白配色の無刻印のも併用している。
これは、特に長文・ブログ記事を書くときなどにRealforceに代えて使っている。
そんなに同じ役割を果たすキーボードが複数必要なのかというと、正直なところ必要はない。
もちろん、Realforceで長文を書けないというわけではなく、むしろRealforceも最上級なのだが、名高いHHKBの打鍵感と比較して、HHKBのほうが長文作業には集中できる要素が多いと思って、そうしているにすぎない。無刻印であることも自己満足感が大きいかも知れない。単純に言えば気分で切り替えて使っている。
HHKBのほうはBluetooth接続で、大きさもコンパクトで持ち運びもしやすいので、1台目PCと2台目PCの両方で適宜切り替えて使えるようにしている。切替も簡単なので都合が良い。正にお気に入りの筆記具をその場所に持ち込むような感覚で、HHKBを使っているのである。
HHKBは、少し特殊な配列になっている分、標準的な配列のRealforceとは異なる部分も多い。切り替えたときは少し混同が生じたりもするが、秒を争って打鍵をするわけでもないので問題ない。苛々することもあるが、たまにミスタイプをしてしまうのもそれは環境が変わったせいだと思えるので、そんなに大きな問題ではない。