マニュアル撮影雑感

投稿者: | 2007-07-29

最近まで、カメラのAE機能に任せていれば、だいたい適正露出が得られる、大きな失敗はないと思っていたから、多分、過去に一眼レフを使っていたときも含め、いわゆるフルマニュアルモードでの撮影というのはほとんどしたことがないはずだ。

色々試してみれば面白そうだと思うのだが、フィルムカメラでは写真の仕上がりまでにその時の設定値を忘れてしまい、確認する手段がないために、どの設定をどのくらいいじればどういう結果になるのかということは、相当経験を積まない限りわからないと思った。結果がその場で確認できるデジカメであれば、絞り、シャッタースピード、露出補正やISOなどの設定値を適宜変更して試すことが容易で、撮影時の設定値もExif情報として記録されるので、後から確認することも出来るのだが、なにぶん、カメラのAE機能任せという考えしかなかったし、コンデジではマニュアルモード自体がない機種が多いので、マニュアルで撮るというノウハウはほとんど蓄積できずにいた。

デジタル一眼を使うようになって、どうせなら自分でシャッタースピードも絞りも決めて任意の結果になるよう撮ってみたいとも思うのだが、最近やっとフルオートを卒業し、PモードからAvモードを使うようになった程度で、やはり経験がないのでぴたりとその適正露出値を決めることが出来ない。

そう思っていたら、カメラの内蔵露出計が働き、マニュアルモードでシャッター半押しで、標準露出よりオーバーになるかアンダーになるか、と示してくれることを思い出した。
これなら、基本的にはその指標が適正を示すように絞りかシャッタースピードを調整する事で、PやAEモードと同様の設定値が得られることになる。マニュアルモードでも、ひとまず失敗写真にならないと思う。

当然なのかも知れないが、マニュアルモードでは露出補正機能が働かない。絞りもシャッタースピードも自分で決めるのがマニュアルなのだから、露出の補正の必要性を感じたらそれら設定値で対応しろという事なのだろうと思うが、違うだろうか。
露出補正は、絞りでもシャッタースピードでもない部分で明るさ調整を行う機能だと思っていたので、その辺は少々の疑問である。昔のカメラは露出補正などなかったはずだから、マニュアルモードではそれ同様にクラシカルにするために、露出補正をあえて無効化しているのだろうかと考えたりもするが、定かでない。