約半年ぶりにAOURの定義ファイルを更新した。
今回は、次の11定義を変更。
- ぢゅう【hy】→【hu】
- ひゅー【jy】→【ju】
- にゅう【ly】→【lu】
- じゅう【cy】→【cu】
- ちゅう【vy】→【vu】
- しゅう【by】→【bu】
- びゅう【ny】→【nu】
- みゅー【my】→【mu】
- てゅー【kpy】→【kpu】
- でゅー【hpy】→【hpu】
- ふゅー【yy】→【yu】
これは、拗音節の裏打ちの一部である。「ょう」音の音節は二重母音では「オウ」に相当するため【r】が本則で、その裏打ち・対称位置としては右手側の【u】となる。ところが、この【u】キーは上段に子音がある段の拗音化キーとして用いているため、上段子音の「ょう」用のキーとしては使えないのである。
これまでは、その隣の【y】を裏打ちキーとして使っていたが、【u】でも中段下段子音の分については問題なく割り当てられるため、中段下段に子音がある「ょう」音の分、上記の10個を本来位置の【u】に変更したのである。ファ行は拗音化キーを必要としないため上段子音でも【u】とできる。
少しルールは面倒になるが、圧倒的に【y】より【u】のほうが打鍵しやすく、こっちを裏打ちの原則(?)にする。
ところで、今回の改変作業をしていて気付いたことが二つある。
一つは、「ひゅう」の割当で、これは【jjr】であるが、裏打ち位置の【ju】(旧【jy】)は「ひゅー」としていて、違いがある。「ひゅう」は「日向」などに使うし「ひゅー」も「ヒューム管」などの外来語音に使ったりする。
本則と裏打ち側で異なるのは好ましくないような気もしつつ、今後どうするかは少し悩むところである。
ちなみに、「みゅー」は本則の【mmr】も裏打ち【mu】も「みゅう」ではなく「みゅー」としていて、これもまた「ひゅう」「ひゅー」の場合とは異なっていてきちんと統一されていない。
また、もう一つはGoogle日本語入力における仕様である。
今回の「てゅー」の登録変更作業を行ってみた後で、もちろんこれで【kpu】で入力ができるようになったのだが、本則の【kpr】のほか【kju】でも入力ができてしまうのである。定義ファイルには登録していないのに何故だろうと思ってよく考えると、Google日本語入力では「次の入力」という機能を使っている、それが原因だった。
【tp】と打鍵した時点で全角「th」が入力され、次の母音キーで「てゅ」などのかなが出るようにしているが、【kj】でも結果的に同じく「th」が入力されてしまうので、こういうことになる。
【k】はタ行子音なのでを打鍵した時点で全角の「t」、【j】はハ行子音なので打鍵した時点で全角の「h」が入力され「th」が出来上がるということである。
実際それで何か問題があるわけでもないが、原因がわかるまでしばらくかかった。次の入力は便利なようなそうでもないような部分もあり、今後どうするかはまた検討しなければならない。