AOUR220704をリリース

投稿者: | 2022-07-04
AOURの盤面図

先日AOUR220630を公開したばかりではあるが、こういうものの見直しなどを始めてしまうとだいたい、連続してもう少し手を入れたくなるというものである。
今回も結局それで、今回は「ツァ」行に注目した。
AOURの一覧を見ても「ツァ、ツィ、ツェ、ツォ」が無いことに気付く。頻度が高いという程でもないが、ピッツァ、マリトッツォ、など使う場面もそれなりに想定される。

よく思い出して調べてみると、2016年頃まではこの割当もあったのだが、おそらくティ、などへの割当を整理する関係から使用頻度が低いツァ行の音は削除したようだった。
もちろん、削除したからと言って入力ができないわけではなく、「ツ・ァ」と分けて入力したらそれで問題はない。
それでも、ATOKの定義はほぼ限界なので、やはり空きをうまく作って割当はあったほうが良いと改めて思い、ツァ行割当を復活することにしたのである。

捨て仮名キーの【P】を使うことになるが、【KP】の行はティ、トゥなどで使っているので、本来なら違う行キーとするべきところ、感覚的に捉えやすいのはやはり【KP】であるので、そこに共存させることにした。
共存させて、先に既にティ系が入っているところについては、裏打ち側に持っていくような、変則的なスタイルとした。

  • ツァ【KPA】
  • ツィ【KPH】
  • ツェ【KPD】
  • ツォ【KPL】

実際の割当は、このような感じである。
ツィ、とツォについては、左手の母音側が既にティ、トゥで使われているので、左右対称の裏打ち側に母音キーを求めたような、変則的な割当となった。

また、ATOKの定義が直前の220630で546だった。この4つを加えるとちょうど上限550に達してしまうので、ヴァ行で選択定義扱いとなっていた、使用される見込みがほぼない割当について5つ削除した。
削除したのはATOKの定義のみで、Google日本語入力やDvorakJは余裕があるのでそのままとしておくことにした。

また、特定定義のうち「から」「なる」を入れている【P】の列の分が一覧表から落ちていたので、それも復活させた。
古い定義一覧まで遡ってみると、2011年4月の時点でもう一覧から削除されてしまっているので、特定定義を整理して一覧を編集したときに削除されてしまったままだったのだろう。