一時期、全て何でもデジタルが良いと思っていたが、それでもしばらくしてやはり昔からの方式が一番良いという思いになって、以来スケジュール管理の類もほとんど紙の手帳である。
毎年色々試して様々なタイプの手帳も使ってみたりしたが、今はいわゆる小型版サイズの手帳が自分にとっては一番良いと感じ、しばらくNOLTYライツメモ小型版を使って、今年からは能率手帳ゴールドの小型版を使っているという状況である。
おそらく、昭和の時代頃は今より一回り小さな物が主流だった気がして、その頃は手帳なんかも小型版サイズのがよく使われていたのではないか。今でも、能率手帳ではなくても、各種の製品で小型版サイズ以下の小さな手帳類は多数ある。
昭和の時代由来の懐かしさというのももちろん好きな要素でもあるが、片手で持って、掌サイズに収まり、ワイシャツのポケットにさえ入る。そんなコンパクトさがまた良いのである。
もちろん、小型版サイズということは小さいサイズということであるので、文字も小さく書かなければならないし、段々小さな文字が辛くなる世代になってくると、そこに所定の事項を書くのに苦労はするのであるが、それでもそこは書くべき内容を工夫することで問題ないし、小さいとは言っても、そもそも手帳とはそういう物なのだから、それでいいのである。
さっと取り出して、さっと開いて確認したり記述したりメモしたり、それができるのは普通の標準的な手帳サイズでは大きすぎる。
能率手帳は、普及版と小型版があって、どちらも中身の様式は同じになっている。無論、小型版の方は縮小された内容・様式になっている。小型版を使っていると、普及版も大きすぎるというものでもないのであるが、だいたい書き余すような気がしている。
これまでも、普通のサイズの手帳では余白が多いような使い方であって、それは小型版にしても余白は少なくないのだから同じだが、より十分に使いこなせる感じがするのは小型版の方である。
このサイズは、女性により人気があるのかよくわからないが、あまり大きな仕事をするわけでもないような自分にとっては、だいたい小型版のサイズのほうがパーソナル感が強くて、一人大人しく手帳に書き込んだりするのが好きで、丁度良いのである。