ドック計画

投稿者: | 2022-10-01

ノートPCは使っていてもキーボードとマウスはもちろん、モニターやらスピーカやらを接続するので、そういう周辺機器の扱いをもっと楽にする方法はないかと、思い出して使うようになったのがいわゆるドック、ドッキングステーションなどと呼ばれるものである。
これに接続すると、そういう周辺機器が一気に簡単に接続できるようになるというもので、こういうドック機構はノートPCの黎明期からあったように思う。

VAIOを使っていた頃、VAIOではこれをポートリプリケータと呼んでいたが、ただPC本体をこれに載せるだけで、ポートリプリケータ側に接続してある周辺機器に一気に接続することができるものがあった。
PCと共にそれも購入して、ノートPCながらもあたかもデスクトップPCであるかのような使い方をした。
このポトリにPCを載せると、PC本体のVGAやその他一部のポートが物理的に塞がれて使えなくなる仕様であって、ポトリ側のポートしか使えないようになる。おそらくこの当時の規格では接続口の転送量の限界で、二つのポートが同時に使えないとか、そういう制限があったものと思われる。

Thinkpadを使うようになってからも、基本的に同じである。
そもそもVAIOがSony製ではなくなった時に、次の乗り換え先としてはこういうドックが使える機種であることだとか、US配列のキーボードが選べることだとかそういう要件で調べてThinkPadくらいしかないと思ったのである。
国内メーカのPCではもうドックなど発売されていない中、世界的なシェアを誇るThinkPadでは当然のようにドックはあって、VAIOのと同様にPC本体を上に載せるだけで接続して、そういう周辺機器の接続と電源接続を統括できるのである。
ThinkPadの底面に接続口があって、それで接続する。そういうスタイルであるが、これまで2台使ったThinkPadは何れもこの接続コネクタ部があって、同じドックを共有できた。

ところが、最新のThinkPadには、このような接続部はもう搭載されていないようなのである。新しいThinkPadは、本体を載せるドックではなく、USB-Cケーブルで接続する外部機器のようなドックになってしまっている。
機能は同様であるようなのだが、従来のような大きなコネクタではなくてあの小さなUSB-Cコネクタで、ケーブル1本で本当に同様に接続できるのだろうかと、現段階では不安な感じもある。
USB-Cの規格は転送量も大きく、USB経由の機器や複数モニター出力、電源やLANなどがそれ一つで間に合ってしまうということなので、それはそれで凄いことなのかも知れない。

使ったことがなかったのであるが、2台目のThinkPadには、USB-Type Cのコネクタが備わっていた。5年くらいは前のPCなので、まだType Cが一般的ではなかった頃のもののはずで、そもそもそんなポートはないと思っていたので、それがあることに気付いていなかった。
しかもどうやら最新のUSB C接続ドックもこのポートで使えるということらしいのである。

従来型のドックに載せて固定するのと、USB-Cケーブルで接続するだけなのと、どっちが便利なのか、一体感があるのは前者に違いないし、機器と正にドッキングするのであるから、安心感もある。
今後主流になると思われる後者の方式は汎用性は高いが、安定と言うことではどうなのか。