OpenTTD温帯マップにおける油田事業

投稿者: | 2022-10-23

OpenTTDの温帯マップでは、わりと早い年代からは陸上に油井が開発されていて、そこから一定量の原油が採掘されるのであるが、油井は規模が大きくなく、短期間で閉鎖しやすいため、原油を製油所に輸送する事業には注意が必要である。
一方の海上油田については、埋蔵量も膨大で、だいたい2050年過ぎてもなお採掘し続けられるくらいの場合が多いと思われるので、長期に亘って安定した輸送貨物として収入源にすることが期待できる。

海上油田が開発されるのは1960年代のようである。海上油田が水域にできているのに気付いたらなるべく早く、輸送チェーンを構築すべきである。
最も効果的と思われる輸送方法は、海上油田からタンカーで近い埠頭に陸揚げして溜め込み、埠頭に隣接設置した駅から、マップ内の製油所に陸送する。

埠頭の建設は、なるべく油田に近く、駅建設のスペースが確保できる場所が良い。
油田一つに一つの埠頭を建設する必要はないが、油田から遠いと輸送に時間がかかる。
タンカーへの指令では、埠頭では全ての貨物を積み下ろすように指示する。埠頭でも駅でも何の荷物でも無差別に荷受けするわけではないので、受け入れない貨物であってもここで荷下ろしするような設定とするわけである。
積み下ろした原油は転送荷物とされ、埠頭内では処理されずに滞留していく。一定時間が経過すると次第に減っていくが、そうなる前に次の輸送手段、すなわち列車輸送に引き継ぐことになる。

埠頭に隣接させる駅のホーム長は4か5くらいが妥当なところであろう。タンク車の積載量と両数などからどのくらいの編成長が適当かを算出しても良い。自分の場合は、ホーム長4で3.5万リットルのタキ型タンク車7両(+機関車1両)で、約24.5万リットルを一度に輸送できるはずなので、陸揚げされる原油の量からして、何編成で運用するか、どの製油所へ輸送するかなどから考えると良い。なるべく遠い製油所へ運送した方が運送料も高いのは旅客の場合と同様だが、輸送に時間がかかると単価が下がっていくような気もするので、あまりにも遠い製油所への輸送は困難と考えても良い。
輸送量は、数値的に考えるのも良いが、感覚でこのくらい、として足りなければ増やす、多ければ減らすというやり方もある。

列車数が増えると、運送列車と戻りの列車の行き違いに支障が出るので、理想としては全線複線だが、そうでない場合は、列車数に応じた行き違い箇所を設ける必要がある。

原油が製油所に下ろされるとすぐに商品製造が始まるようで、その商品は都市に搬送するため、別の列車を運行する。原油の輸送路線から分岐して、旅客線に乗り入れるなどして、なるべく消費が見込めるような都市で、これも製油所から少し距離があるような都市に届けると、利益が高い。
どのくらいの両数の列車が必要か、どのくらいの利益が見込めるかは、商品の生産数などを見ながら考えることもできるが、これも感覚でやってみて増減を調整するというのでも良いかも知れない。原油量に応じて、商品箱数は多くない。

転送荷物の考えを使って、任意の場所に貨物ターミナル駅を構築し、あるいは既存の駅を貨物の積み替え基地として使う方法もある。あまりに遠い製油所へ送り届ける必要があるなら、当該ターミナル駅で一旦荷下ろししてそこに滞留させ、別の列車に積み替えるようにして、別の列車で目的地へ運ぶわけである。これだと、適度な時間で油田の埠頭とターミナルとを往復できることもあり、必要以上に列車を増やさないで済むので、線路の混雑緩和にも影響がある。

2050年を超えてもなおゲームを続ける場合、含まれているタンカーは2070年かそれより少し前頃には新たに購入できなくなる。故障して使えなくなれば、もう採掘する手段を失うことになるので、注意が必要である。
継続して油田事業による収益を期待して遊ぶ場合、故障を軽減でもかなり多い確率で故障するので、輸送機器の故障はなしにしておくことが一つと、あとは旧式の輸送機器の廃止を撤廃するオプションを有効にしておいて、開発された輸送機器は永遠に更新できるようにしておくべきである。
これらオプションは、新規ゲームに影響し、プレイ中のマップには反映されない点も注意が必要である。

なお、海上油田にはヘリポートもあり、旅客輸送も可能であるが、ヘリによる輸送は輸送量も限られ、また速度も遅いので、採算がとれない場合が多いと思われる。