雑記7月A

投稿者: | 2023-07-08

携帯を初めて自分で持つようになったのは20年以上も前になるが、その当時のケータイはまだiモードもメールも何もなくて、本当に電話機能だけだった。
それでも、コードで繋がれていない電話で、それが何処へでも持ち出せて、どこからでも普通の電話回線に繋がるというのがとにかく新鮮だったし、電話番号をメモリーに入れておいて、そこから着信があったらディスプレイに名前が表示されるというだけでそれが新鮮だったのである。

すぐ後にiモードが登場し、携帯電話でメールができたり、iモード専用のページが閲覧できたりするのはさらにもっと新鮮で、持ち歩ける端末から、テンキー操作で文字入力も出来て、それが送受信できたりするというのも、携帯できる電話機能以上に新鮮ではあった。
やがてケータイにはデジカメが搭載されて、写真を撮影して画像や映像のやりとりができるというのもまた新しいことであって、当時の回線の限界での低画質な動画や小さな画像もまた、今となっては懐かしい物である。

スマートフォンが登場したのも、もう10年以上前になるのだと思うが、基本的に新し物好きではあったが、普通の携帯電話の基本機能との差が激しく、中々それに乗り換えるには至らなかった。
だが今になってようやく、初めてスマホに切り替えたのは、そういう従来型のケータイしかないと、あるいはPCがあってもなお、様々生活に不利な面が出てきたからに他ならない。

いざスマートフォンのユーザになってみると、今までPCでしかできなかったクラウド的な機能をはじめとして、それが持ち歩ける端末でどこからでも通信ができるのであるから、これもまた新たな感覚ではある。
ただし、今に至るまでに他人が使っているスマートフォンを見つつそれがどのように活用されるのかというのは、もうこういう時代だからだいたいわかっているので、その意味では衝撃的というほどではなかった。

それでも、自宅などでPCを前にしなければ得られなかったネットの環境があって、様々なサービス、あるいは自分のクラウドなどと繋がっているのだと思うと、PCを新調した時のような満足感や懐の安心感があるのも間違いない。

充電環境

スマートフォンを使うようになって変わったことの一つが充電環境である。
昨今はUSB-Cの規格が標準的に使われるようになってきて、充電にも対応したケーブルがあれば、スマホに限らず各種の機器がPCからでもACアダプタでも、あるいはモバイルバッテリーなどからでも給電・充電できるのが当たり前になってきている。
昨年購入のThinkPadのノートPCも、USB-Cのポートから給電・充電する。

これまでの普通の携帯では、専用のホルダーに装着したら充電できるようになっていて、しかも10日に一度くらいしか充電をしなくて済んでいたので、特に充電のことを気にする余地はなかったのである。
10年以上使っても、バッテリー性能はまだ十分普通にそれだけ持つくらいの性能が維持できていたのである。

スマートフォンを使い始める際に、とりあえず充電する環境も必要なので、USBでPCから充電できるという状況ではあったが、それだと様々面倒なことが多いので、docomoの純正のACアダプタも購入した。
市販のものに比較して随分高価だなと思ったが、後から知れば実はこれがさすがに純正品だけあって高性能で、価格相応ではある。

当初は、ケーブルのコネクタの規格が適合しているなら、どれで充電しても結果は同じだろうというくらいに思って使い始めた。自分の機種はワイヤレス充電にも対応しているので、その規格にあった充電器を後で購入してみると、純正の有線での充電よりもずっと遅いことに気付く。
ここで初めて、PD規格だとか、充電に必要なワット数だとかを気にするようになる。

純正のACアダプタは最大45Wもの出力があって、機器の受電側の30Wにも十分対応して、すなわちフル性能で充電できる。PDにも対応しているので、短時間で充電が完了する。
だがワイヤレス充電は、そもそも有線での充電よりは遅いのが当たり前であって、発熱も多い。ケースを付けたままでも充電できるし、置くだけで良いので十分これで便利で、コネクタの付け外しも必要ないので劣化も防げるだろうと思って、それを標準的に使おうとは思っていたが、そういうデメリットもあることを実際に使い始めてから知ることになった。

USBケーブルを接続して、ACのコンセントに指すものは、全てACアダプタと同じだろうとさえ思っていたが、充電器は充電器であって、それのW数を気にすれば、十分に自分の機器が充電できるかどうかということになる。
手頃なELECOM製で、20Wが確保できるような充電器を、通常使う場所に置いておけるように幾つか集めたが、また後になって本体が30W充電まで対応ということを知って、結局有名なAnkerの充電器も購入した。

これらの充電環境では、Bluetoothのワイヤレスヘッドホン/イヤホンやスピーカ、或いは気付けばLogicoolのMXマウスなどもこれで充電ができるだろう。

また、出先での充電の必要性とか緊急の場合の充電とかのためにはモバイルバッテリーがどう機能するかも試し用意しておく必要があると思い、やはり手始めとしてELECOMの製品を買ってみた。
10000mAhの容量のもので、2回ほど充電に使えたが、その後そのバッテリー自体への充電ができない。ケーブルと充電器を接続しても、LEDも点滅せずにAC電源から給電されないのである。同じ環境で他の機器は問題なく充電できるので、やはりバッテリー自体が問題で、すなわち故障で使えない。
別のAukeyのモバイルバッテリー製品にしたら、その同じ方法でバッテリーへの充電ができるので、やはりELECOMのそれは一度も充電できることもない不良品として廃棄せざるを得ないものという判断になった。

キャッシュレス決済

現金での決済というか、店舗での支払いはなるべく別の手段に、すなわちキャッシュレス決済をなるべくしようと思ってから、しばらくはクレカ決済をなるべくしつつ、少額の支払いは何となく憚られて現金支払いをしていた。
そのうちに、そういうキャッシュレス決済がむしろ当然になってからは比較的少額でもクレカ決済を使ったり、あるいは電子マネーWAONも使うようになったので、少額の時で、店でそれが使えるときはそれを使ったりもしていた。

だが、やはり電子マネーのWAONは全ての店や支払いで使えるわけではない。クレカも少額の場合は使えないという所も以前にはあった。これは店舗が負担する手数料などが関係しているのだと思われるが、今はそういう所もほとんどないだろう。
自分が利用する店の多くはWAONが使えたので、好んでWAONをよく使って、貯まったポイントもチャージ側に移行して使っていたり、クレカと紐付けでWAONを使ったりもするようになったが、そのクレカと一体型でiDも使えるようになり、これはポイントがクレカのポイントと一緒に貯まっていくのが便利で、しかもiDは多くの店舗で使えるので、WAONよりiDのほうをよく使うようになったりもしていた。

最近までガラケーだったこともあり、主流になってきたバーコード決済は今まで使ってみたことがなかったが、スマホでd払いが使えるようになったので、いよいよ初めてそのバーコード決済を使ってみた。
バーコード決済として、○○payなどは数多く、既にそういう支払方式は当たり前になってきてもいる。
スマホでアプリを起動して、そのバーコードを読み取ってもらえば、そこで決済が完了するというわけである。

だが実際やってみて、面倒な面もある。
店舗ではその店舗のポイントカードなどを財布から取り出してバーコードなどを読み取ってもらい、支払いはd払いであることを告げつつスマホのロックを解除してアプリを起動して、バーコード表示画面にしなければならない。
これが同じ財布にあるクレカだとかWAONだとかなら、そこから取り出すだけ、すなわち財布だけで完結する。
スマホ決済は、財布以外にスマホを取り出さなければならない。ポイントカードが必要なくても、受け取ったレシートをしまい込むために財布を取り出さなければならないから、結局財布は必要で、それに加えてスマホが必要なのだから、その点は少々、面倒なのであるとわかった次第である。

再びフリック、というか

スマホではフリック入力が標準になっていると思うが、従来からのケータイ入力の人も少なからず居るし、QWERTY配列でローマ字入力という人も少なくないと思われる。
自分は折角スマホを使うのだから、普通にフリック入力を使うべきと思っているので、その方法で使い始めたが、同時に、折角ATOKも導入しているのであるから、フラワータッチのジェスチャー入力も使うべきという思いで、最初は使いづらいと感じたそのジェスチャー入力を使っている。

ただし、スマホへの入力の機会はそんなに多くないので、中々上達しないというか、高速に入力できるようになるにはまだ時間がかかる。
おそらく、自分もケータイ入力のほうがまだ速い。とは言え、無論キーボード入力には遠く及ばない。長文をケータイ入力なりフリック入力なりで入力するのはまだ困難であって、スマホ内で使う単語や短文クラスくらいが精一杯である。

Bluetooth機能はあるので、キーボードを接続して使うことはできると思うが、スマホにHHKBというのも何だか、そこまででもない気がして、HHKBを使うなら自宅なので、自宅にはPCがあるから、それを接続してあえてスマホを使うという必要性も薄いようにも思う。

フリック入力とは異なると思うのだが、そのATOKのジェスチャー入力、フラワータッチもやはり慣れて使えるようになれば普通のフリックよりも高速に入力できそうな気がする。
フラワータッチのことはだいぶ前から知っていたが、何分スマホの環境がないものなので使うことができなかった。
使ってみて、最初は慣れること、使うことができるようになるのだろうかという不安があって普通のフリック入力を使っていたが、少しずつこのフラワータッチも使えるようになってきて、今はどっちかと言えばフラワータッチのジェスチャー入力のほうを使うようになっている。

方向配置を覚えたら、ガイド表示はもう消しても、表示しないようにしても良いかも知れない。これが表示されると、消えるのに僅かに時間を要し、消える前に触ってしまうと誤入力になるからである。

揃えておくべきアクセサリ

スマホを使い始めるに当たって、あったほうが良いのではないかと思うアクセサリ類をピックアップしていたら、ほとんど全て、何かその類のものがあったほうが良いと思うようになった。

ケースやフィルム
本体保護のためには、まずこれらはあるべきである。ケースなどは基本的に好みのものを使えば良いと思うが、ワイヤレス充電のためには厚みが大きくない物だとか、本体カラーを強調したいならクリアケースが良いとか、様々な物をスマホと一緒に持ち歩きたいなら手帳型も良いのではと思ったり、その辺は好みである。

同様に、画面の保護のためにはフィルムはあるべきである。ただし、器用でない人は上手く貼れないかもしれないので、そういう場合、最近ではコーティングという選択肢もある。見た目の変化がないので本当にそれで効果があるのか疑わしく感じざるを得ないものの、フィルムを貼るより強度が高くなるとも言われている。

充電器やケーブル
これは、ケース以上に、無くては充電ができないのだから、あったほうが良いと言うより、無いと使えない。
様々な物があって、純正の高性能のものが一番良いと思うが、それ以外でも充電速度が十分に確保できる製品だとか、ワイヤレス対応機ではワイヤレス充電器もあるべきと思う。

ケーブルは、スマホ用の充電のものはUSB規格のものではUSB2.0のものが主流で、USB3.0以上の規格を持ったケーブルは数少ない。データ転送にも使えるので、USB2.0は少なくとも必要として、特に大量のデータをPCと送受信する場合はUSB3.0/3.1など対応のケーブルを探すべきである。

こうなるとイマイチ、ACアダプタと充電器の違いがはっきりしないが、ACアダプタは整流が役割なのに対して、充電器は整流と充電制御機構がついたものと理解したら良いのだろうか。しかしながら、純正のアダプタは、アダプタという名称で充電器でもあるので、やはりその違いがはっきりとわからないのである。
ChatGPTも、そんな答えをしていて、「ACアダプタは電力供給のために使用」され、「AC電源をDC電源に変換」する。「充電器は充電するため電流や充電速度を制御する」とのこと。「ACアダプタと充電器が組み合わせて1つの装置として」なっているものもあるとも。

モバイルバッテリー
AC充電器があれば、基本的にはスマホに充電はできるのであるが、それでもモバイルバッテリーもあるべきである。外出時はもちろん、停電も含めて、コンセントを使えない環境の時にはこれが無ければ充電できないからである。コンセントから遠い時のためにも、モバイルバッテリーから給電・充電することができると、それも役立つ。
さまざまな種類のものがあるが、自分のスマホのバッテリー容量から考えて、1回以上、可能なら2回くらい充電できる容量のものが良いのではないか。
コンセント一体型なら充電器としても使えたり、同時にバッテリーにも電力を蓄えてくれたりもするので、それもまた便利である。

(Micro)SD(XC)カード
本体メモリの容量を拡張するためには必須と思う。
本体の容量は限られているので、それを拡張するには外部ストレージとして、あるいはバックアップ目的でも良いが、SDカードはそれなりの容量の物を装着しておくべきと思う。
特に写真や動画をたくさん撮るなら、尚更である。

iPhoneは、本体の容量がある程度確保されているのか、あるいはそれで足りない分はiCloudやPCなどへ保存しろという方針なのか、SDカードスロットは用意されていないという。Android端末、XPERIAにはSDカードスロットがあって、大容量のSDカードで本体容量を拡張できる。

もちろん本体メモリを使うのが基本かもしれないが、SDカードがあれば、そこに保存できるので、本体メモリはアプリの領域などのために開けておき、あるいは用途によりそれは本体、これはSD、というように使い分けもできる。

ただし、最近の携帯端末はそんなに簡単にメディアの付け外しができるようになっていないので、ずっと取り付けていることになることもあり、高速に書き込みができる、信頼性の高いカードを使った方が良い。

デジカメと写真

今はスマホもデジカメも当たり前になって、むしろ写真よりも動画も一般的になったが、自分が子供の頃は写真自体、すなわち目の前の光景をそのまま画像として、その先ずっといつでも見られるようになること、写真としてプリントして見られるようになることは、やはり非常に興味深いことであった。
それはおそらく、カメラを扱うのは大人だけで子供は基本的に触れないことだったり、カメラは高価な機械という感覚もあったり、撮った写真ができあがるまでに、すなわち現像されて写真になるまでに一定の時間を要したりという、そういう特別性があったからに他ならない。

中学くらいの頃に、自分のカメラを持てることになって、自分で自由に好きな写真を撮ることができるようにはなったが、それでもそれは上記の特別性に関しては何も変わらなかった。
その頃はホームビデオ、あるいは8mmフィルムでの動画映像も一般的になりつつあったが、やはり動画撮影というものは写真よりもずっと高度で高価なものでもあったから、その分野は書籍で読んで知るくらいのことしかできなかった。

概要を言えば、それからずっと後になって、デジタルカメラが登場し、これは現像無くして写真が製造できる機械であり、その場で撮影した写真が小さなモニターですぐに確認できるという点、上記の特別性からの発想の転換を迫られることになった。高価な機械と思っていた撮影機材も自分で入手できるくらいのものになり、当時は画素数も少なく、操作性も良くなく、フィルムカメラの性能や画質には及ばなかったものの、それでも十分に写真の感覚が代わっていく物ではあった。

さらに、動画もずっと手軽になって、ハンディカムでの動画も撮ってみたりするようにななって、更にはケータイに動画も撮影できるカメラが搭載されたり、普通のデジタルカメラにも動画が撮影できるのが一般的になって、もうこの頃になると写真も動画も特別なものでもなくなった。
自分は普通の、あるいは一眼レフのデジタルカメラで撮影して、動画はあまり撮らないが簡単なムービーカメラで撮影したりしていたが、その頃からは既にスマートフォンのカメラ機能というほうが主流にもなってきた。

しばらく自分はそれには乗り換えずにいたが、流れに推されるようにようやくスマホの環境にしたので、基本は変わらないものの、また新たな段階の写真と動画の領域にも入り込めるようになったのである。

写真の管理も、従来は必ずプリントして、焼き増し、同時プリントをしてすなわち印画紙の状態にネガから引き伸ばして保存しておくのが当たり前で、写真は唯一その方法でしか見ることができなかったが、デジタルカメラが登場してからは、カメラのモニターで見たり、画像をPCに取り込んでPCで閲覧したり、あるいは加工・修正したりもして、今ではスマホの画面で見るのが、ようやく、自分としては当たり前にもなってきた。
撮影したデータは媒体に保存するか、それをコピーしてPC内あるいは外部ストレージに保存するという旧来の管理をずっとしていたが、無論Googleフォトなどのクラウドのストレージも一般的になって、バックアップを兼ねてそういう方式によっても保存するようになったのである。

スマホでひと月

少し前まで、もう少し様子見でガラケーで頑張るかと思っていたが、反面そろそろ本当に、今年中にはもう乗り換えたいという気持ちもあって、結局先月XPERIAに乗り換えてから、もうひと月が経過した。
世の中多くのスマホユーザが屋外などでスマホを弄っているように、自分も真似をしてそれを触ってニュースの確認程度をしてみたり。カメラの性能が良いので、今まで一眼レフを持ち込んで撮影に出かけていたりしたものだとか、仕事の関係の簡単な記録写真だとかも撮影してみたりもしつつ、あるいは使うアプリをインストールしたりこれはどうかと試したりしながら、結局割と普通に使っている。

PCももちろんあるので、一般的なネットの作業は従来通りPCでやって、あえて持ち運んでやりたい時だけ、あるいはPCではできない、アプリを使わないとサービスを受けられないようなものに関しては、スマホをつかってやるという次第である。
そもそも、PCでは使えない、受けられないサービスが増えてきたことがスマホに乗り換えなければならないきっかけになっている。

XPERIA 5IVは、一言で言えばバッテリーの持ちはおそらく良い方なのだろうと思う。自分の使い方では1日に減るのは20数%程度。いたわり充電で80%が最大値として、充電せずに2、3日は持つ。10日以上持つガラケーには遠く及ばないものの、それでもおそらく、スマホとしては良い方なのだろうと思う。
当初はワイヤレス充電が最強かと思っていたが、まだずっとその速度が遅いので、急速充電をするためには有線で充電器接続するほうが、やや多い。

最初から予想していたのは、スマホを導入したらそのアクセサリ、周辺機器・グッズなどを買い集めなければならない性分だという点。ケースなどの基本的なものや純正アダプタはキャリアで即。更にmicroSDカードはすぐに購入したし、三脚・スタンド、充電ケーブルや充電器、モバイルバッテリーも揃えて、おそらくスマホを使うのに普通で不自由しないくらいにはなっていると思うのである。

ただし、原点に立ち返ると、そんなにスマホでなければならない理由もそんなにはない。
電話とメールなら普通の携帯でも十分で、その他のサービスも最低限のものはガラケーでも受けられるし、家にPCが有ればその他も不自由することはほとんどない。実際、スマホ全盛の世の中で何年も、何とかなってきた。
とは言え、屋外でもどこでも、4G、5Gが使える場所で自宅同様のネット接続とそれに関連するサービスが受けられたりするのは、それなりに新鮮である。初めてiモードで、出先からメール送信ができた時の感動に、やや近い物があるのである。