小さいパソコン

投稿者: | 2008-02-24

少し前まで、小さいパソコン(主として画面が小さなパソコン)を使う事には抵抗があった。やはり画面は大きな方が見やすくて良いからだ。
それ以前に、まずノートパソコンの液晶画面にも抵抗があった。10年ほど前の話ではあるが、当時ようやく普及してきたカラー液晶もデスクトップのCRTに比較し、画質的な差は明らかで、まだ好んでこれを選択するという気にはなれぬレベルのものであった。ドットが荒いという部分もあったし、表示のレート(?)も遅かったのか、動画再生などはほとんど見れたものではない。
タッチパッドは静電気で誤作動もあるが、カーソルを見失う事も頻繁にあった。今でもカーソルの移動軌跡を残す設定があるが、あれも昔の低性能な液晶時代の名残ではないだろうか。

何よりも、ノートPCは性能に比較する価格が高いというイメージがあり、どうしても持ち運んで使う必要が無い限り、デスクトップという選択のほうが賢いと思っていた。

基本的に、価格が高価である事には今もなお変わりはないのだけれど、液晶画面の表示に関しては、CRTの性能を超えたかも知れない。実際、パソコンのモニタと言えば主流は完全に液晶で、CRTはもうほとんど売られていないはずだ。
自分はその後、2世代ほどデスクトップ、CRTを使ったが、液晶の性能進化とPC単体のコンパクトさを考えて、その後、多分今後もノート型PCを使う。

ノートPCにおいても、目的は持ち運びではなく据え置きで使う事だから、画面の大きさはやはり大きなほうが良いと思っていた。確かに大きな画面のほうが見やすいのは間違いない。15インチくらいの大きさがあれば、特に不満はなかった。
したがって、VAIO Type Sの選択時に画面のサイズが使っていた機種より小さくなる事については相当の心配はあった。

使ってみると、実は13.3インチも悪くない。よりパーソナルという感じもして、PC自体も小型で取り回しは悪くなく、問題はない。
ところが今度は、実際に持ち運ぶという事を考えると、携帯電話の機動性には遠く及ばないし、実際小さくも軽くもない。
サブ機として購入したType Tも、さらに小さい11.1インチというサイズは極めて心配でもあったが、実際に使ってみるとそう大きな問題はない。キーボードの入力はキーピッチが小さい分少し大変ではあるが、まだ何とかなる。実際、このクラスになると重量は1kg前後であり、十分持ち運び、モバイル的な使い方が現実的になってくる。

自宅の別の部屋に持ち運んでネットをしたりしているが、小さいパソコンも悪くないものだと思うようになっている。