デスク周りが雑然としないよう、PCの周辺機器を部屋のあちこちに分散させている。プリンタもその一つだが、USBケーブルを延長するという範囲でも無いため、LANを経由した配線としている。
満足のいく環境というのはなかなか難しい。
最初に、既にあったNASにそのような機能があるような事を知って試してみるが、データの通信がどうもうまく行かず断念。
次にUSBプリンタを接続できる普通のプリントサーバを試してみるが、これもよく説明を見ると双方向通信に対応していないとある。この時点で、自分のプリンタが双方向通信機能を備えたものである事を知り、インク残量検知その他、純正のドライバや関連ソフトウエアが満足に使えない事を知りこれも断念。
色々調べて、メーカ純正の双方向通信対応プリントサーバは見つけたが、少々高価でもあり、代わる方法としてサイレックス社のUSBデバイスサーバというのを見つけ、購入してみる。これはネットワークを介して各種USB機器を接続するというもので、自分のプリンタにも対応しているとの事。
このUSBデバイスサーバは、専用のソフトウエアを介してプリンタなどのUSB機器を認識させ、ローカル接続と同様の感覚で使えるようにするもので、これはなかなか満足のいくものである。ただし、あくまでネットワーク越しのUSB機器をローカルに接続させる為のものであるので、プリントサーバ的には使えるが、プリンタの共有などはできない。(つなぎ替える操作が必要になる。)
NASの入れ替えで、その製品に自分のプリンタも対応しているとの事で再度試してみるが、よく読めば双方向通信機能は使えない。ネットワークを介してのプリンタにはなるものの、まずそれでは目的を達せず、さらに、NASのサーバ機能はNASのディスク内にバッファをためてからプリンタに送信するようで、動作速度が極めて遅い。
複合機の普及などにもより、当初ほとんど無かったサードパーティの双方向通信機能対応プリントサーバが発売され、最近になってそれによる接続に切り替えた。
これもUSBデバイスサーバ同様に、専用のソフトウエアを介してプリンタを接続するものである。おそらく、双方向通信機能に対応させるためにはUSBデバイスサーバ同様に機器を接続する必要があるものと思われ、この接続方法ではプリンタを共有する事は難しいかも知れないが、プリントサーバであるので、設定を切り替える事によりそういう風にする事も可能であるようだ。ただしその場合は双方向通信機能は使用不可となるが……。