ちょうど1年くらい前にも書いたが、通常はHappy Hacking KeyBoad Pro 2というキーボードを使っている。刻印有りの墨色のタイプだ。
このキーボードは、キー数が60しかないコンパクトなもの。必要最小限のキーに限定してあるのだという。HomeやEndなどは無論、f1・f2……のファンクションキーもカーソルキーさえも無い。多用しないキーは極力省略されている。
最初は、特にカーソルキーが無いというのが慣れずに困ったが、これは完全に慣れの問題で、最初の少しの間だけ我慢すれば無問題である。
カーソルキーは、右の最下段にあるFnキーとの組み合わせで実現するようになっている。ダイヤモンドカーソルの右手版とでもいうべきだろうか。これも最近ではすっかり慣れて、特に意識しなくても上下左右のカーソル移動操作ができるようになった。
ファンクションキーについても、このFnキーと最上段の数字キーとの組み合わせで実現するが、そもそも自分はあまり多用しないのだ。たとえばだいたいの場合で再読込が割り当てられるf5は、Ctrl + Rを使う。ATOKの後変換で使うf6~f10も、Ctrl + U,I,O,Pを使う。半角後変換の場合のみ少々困るが、必要があればATOKのキーカスタマイズで都合の良いキーに割り当てられるはずだから多分問題ない。
いずれにしても、ほとんどホームポジションからあまり手を移動させずにだいたい必要な操作ができるのがこのHHKBである。
別の所でも書いているとおり、キーの字面とは全く関係のないローマ字入力方式を使っているので、墨色に黒刻印で、ほとんどどれがどのキーなのかわからない状態であってもさほど差し支えもない。記号キーは慣れずに少々困る事はある。
HHKBはUNIX系システムを使うプログラマに特に重宝されているというが、自分のように普通にWindowsのユーザで、しかもプログラム書きではなく文章書きがメインという場合においても使い勝手は非常に良い。
使い込めば使い込むほど手に馴染むキーボードになりうるのだ。
欲を言えば、マウス同様に無線です属できるインターフェースがあると良い。そうでなければ、USBコネクタが横面にあるだけでも良い。