キーボードアレルギー

投稿者: | 2009-01-03

キーボードアレルギーという人がいる。
たくさんのキーが並んでいる入力装置を使って仕事をしなければならないということに対する不安から、キーボードを使わずに済む方向に仕向けていく事だ。
確かに自分も最初は、これだけのキーの配列を覚えて、しかも手元を見ずに打鍵をするなんて、何か仕掛けがあるに違いないと疑っていたくらいだ。そういう人がいたって不思議ではない。
しかし残念ながら、今、日本語入力はこれより簡単にすらすら入力できる方法はない。音声入力はまだ一般的ではないし、マイクに向かって入力する文字を喋らなければならないような方式が普及するとは思えない。手書き入力は、当たり前だが手書きと同じだ。防止のような物を被り人間の思考から直接文字として入力する方法ができれば良いかも知れないが、まだそれは当面先。どうしてもPCで日本語入力をするためにはキーボード入力は必須なのである。

キーボードアレルギーという人は、年配の人に多いと思われがちだが、意外にも若い人たちにも少なくない。若い人たちは携帯でのメール書きのために携帯端末のキーでの日本語入力は可能であるが、キーボードはせいぜい學校の授業で触った程度という人も多く、社会人になってPCのキーボードを前にして困惑する人も多いようだ。30代、40代では携帯さえもほとんど弄らないという人、学校ではパソコンなどの授業がなかったという世代の人はもっと深刻だ。
この先絶対にキーボードは触らないと固く決心した人もいるのだろうが、この先10年、20年と仕事をしていくわけなので、キーボードの習得はやはり必須なのである。年配の人はどうせもう覚えても仕事ではあと何年使うかという事でやはりキーボードには触れないと宣誓した人も多いが、社会の流れに乗ろうとしないのは何にしろどうかと思う。
人間屁理屈で意地を張るのは損以外の何者でもない。何事も妥協が必要だ。

ところで、むしろ自分は携帯入力アレルギーだ。あの十数個のキーで日本語の文章を入力するのは極めて苦痛を伴う。かなの入力そのものよりも、英数シフト操作など入力文字種を切り替える操作やかな漢字変換の操作がとにかく面倒でならない。
そうではあっても、携帯にフルキーボードという選択肢は、無いことはないとしてもなかなか難しいので、やはり携帯での文字入力に慣れなければならないとは思う。
あれでもキーボード人間工学的な視点が少しは考えられてああいう配置になっている部分があるように、携帯でもデザインばかりではなく、もっと指で入力しやすい位置に変換やシフトなどの機能キーを配置してもらいたい物だ。