テキストエディタも似たような傾向があるのだけれど、高機能(高信頼?)なキーボードについても、プログラマなどの職業向けの人の物というイメージがある。
実際、自分も少々そう思っているところがあるが、自分はプログラミングもしないし、アプリケーションのマクロでさえも書いたりしない。専ら文章書きである。総量は多くないものの、半角の文字列を取り扱う時間と全角の日本語文字を取り扱う時間を比較したら圧倒的に後者のほうが多い。
要するに自分は一般的なユーザよりも若干多い日本語入力作業のためにキーボードを使っている。そういう場合にあっても無論、良いキーボードに出会うことは有り難い。疲労が蓄積するほどの分量の日本語を職業的に入力するというわけではないが、作業はいずれにしても快適に行いたいもの。これはプログラマであっても文章書きであっても同じだ。
キーボードは、その入力文字や職業によって差を設けてあるわけではないので、等しくキーボードで作業をする全ての人にとってより良い結果になるように製品のコンセプトがまとめられている。つまり、どのようなキーボードにあっても、その入力文字目的を制限することはない。
回りくどくなったが、プログラマやタイピストでなくても、キーボードは良いもの、自分に合っていると納得出来るものを使うに越したことはない。ユーザが直接手に触れてPCを操作する重要なインターフェースの一つであるから、もっとこだわりを持って良いと思うのである。