AZIKを覚えた頃

投稿者: | 2011-04-09

過去に書いたテキスト類を探し出して調べてみると、AZIKを覚えたのは2002年6月頃であるようだ。

そもそも、QWERTY配列のキーボードに初めて触れたのは1987年頃で、まだワープロ専用機東芝Rupoで習得した。当初は字面そのままにJISかな入力を試みたが、完全に覚える前にローマ字入力という手段もあるのを知り、すぐに覚えてローマ字入力を使うようになった。
独習でブラインドタッチを覚えたのは1991年頃で、これもまだワープロ専用機を使っていた頃であった。
理由は覚えていないが、自分の入力方式は、何故か、ヘボン式に偏っていた所もあった。「し」を「shi」、「じ」を「ji」、「ち」を「chi」等。また、ヘボン式ではないが、ラ行を「r」ではなく「l」で打鍵する癖もあった。これは恐らく、東芝Rupoが「l」でラ行も打鍵でき、ホームポジションで便利だったので、そのままそういう方式で打鍵していたのだと思う。

AZIKは、丁度その2002年頃、それまで無かったATOK用のカスタマイズファイルが有志により公開されて窓の杜かどこかで紹介され話題になったことで知り興味を持ったのがきっかけだ。打鍵数が通常のローマ字入力よりもずっと少なくなるという事で早速ATOKに設定し、習得した。
ヘボン式の綴りやラ行の「l」打鍵には、AZIKの配列では対応していなかったので、それをやめる事にした。少し苦労したが、むしろ訓令式に基づいた配列のほうが単純で覚えやすく打鍵数も少ないため、特に問題ではなかった。

以来、AZIKを使うに連れて、この配列をかなり気に入り、ATOKでずっと使い続けた。二重母音や撥音拡張が特に便利で、打鍵数の減少が嬉しかったのだ。
従来のローマ字入力はそのままに、拡張部分が追加されるこの方式は、一般にも受け入れられやすいだろうと思って周りの人に勧めてみたりもしたが、新しい配列を覚えることに積極的な人は居なかったのである。

カテゴリー: AOUR