Ctrlキー好き

投稿者: | 2012-01-21

Ctrlキーの位置は、Aの横でなくてはならない。
これはあくまで自分の好みであるが、キーカスタマイズソフトを使ったりレジストリで変更したり、あるいはそういうキーボードを使ったりして、ずっとそうしてきている。

簡単に言うと、都合が良いのである。
Ctrlキーは機能キーとして、他のキーと組み合わせてコマンドを割り当てて使う。無論、Windowsの機能で大部分は最初から割り当てられている。これらのコマンドは常用するものやそれをキー操作で実行することで効率を高めるショートカットになっているものが多い。コピーやペーストなんかがその最たるものだ。

(参考)
http://www.geocities.jp/kagemusyamk1/e.short1.html#ctrl
Ctrlキーとの組み合わせ操作のショートカットキー

そういう頻度が高いキー操作なので、なるべく手の負担無く実行したい。つまりはホームポジションあるいはそれに近い位置に手を置いたままCtrlキーを操作できるのが良い。Aの横にあると、小指を一つ左へ移動するだけで押下できる。

そもそも、パソコンを使い始めた時のPC98のキーボードのCtrlキーがAの横位置だった。正確にはAのすぐ横はCapsキーで、更にその左隣ではあったが、それでもCtrlキーは小指で打鍵するAの左に位置していた。
ホームポジションに手を置いたまま、CtrlキーとE、S、D、Xの組み合わせでカーソル移動ができるといういわゆるダイヤモンドカーソルを教えてもらったのが、Ctrlキーの有用性を感じた最初であった。

ダイヤモンドカーソルは、テキストエディタ等の特定環境に依存するが、コピーやペースト、上書き保存等の常用操作もCtrlキーとの組み合わせで実現できるため、それら操作はマウスによるメニュー選択ではなくパソコンを使うようになった当初からキー操作で行うようになった。そもそも、マウスを使わないワープロ専用機を使っていた世代なので、キー操作のほうが馴染みがあったというのもある。

すぐに、ATOKの後変換をCtrlキーとU、I、O、P、[(JISキーボードは@)の組み合わせで行うようになった。通常、F6~F10に割り当てられている、ひらがな、カタカナ、半角カタカナ、英字全角、英字半角の後変換操作(正確な機能名は異なる)である。
これはコピー、ペースト等よりずっと使用頻度の高い日本語入力変換操作であり、入力速度の向上に確実に貢献している。Ctrlキーとの組み合わせの中で一番役に立っているキーバインドとも言える。
意外とこの割当を知らない人は多く、教えてあげるとこれは便利だと有り難がられる。

通常のアプリケーションはマウス操作を前提にしているものが多いため、あまりCtrlキーの恩恵を強く受けるものはないかも知れないが、テキストエディタ等ではキー操作を多用するユーザが多く、キーバインドもカスタマイズできるので、これも自分で使いやすいように割当を決めてしまったりする。
常用的な操作は無論Ctrlキーとの組み合わせが基本で、先のダイヤモンドカーソルを割り当てているほか、タブ操作やファイル系メニュー、検索・置換系の操作等、使用頻度の高いコマンドはほぼ全てCtrlキーとの組み合わせにより実現させている。

日本語入力・変換操作、ATOKのキーバインドに関しては、AOUR配列を考えたのと合わせて、さらに使いやすいようにカスタマイズも行っている。全角半角の切替(IMEのオンオフ)をCtrl+スペースに割り当てたり、辞書セット2~5の変換をCtrl+2~5に割り当てたりというものだ。
これらは自分が使っているキーボードが英語ASCII配列であったり、HHKBだったりという通常のJISキーボードとの違いによるものではあるが、JISキーボードにおいてもこのキーバインドを使うことで打鍵の効率が向上している。

通常のDOS/V機のキーボードは、PC98のものとは違い、Ctrlキーは最下段左の位置にある。PC98全盛だった頃とは違い、最初からそういう普通のJISキーボードで習得する人が増え、Ctrlキーもその位置が当たり前になっているので、むしろCtrlキーはその位置でないと、という人も多い。そこはもう好みの部分であるから、無理に変えるべきとは思わない。
しかし、Ctrlキーは押しにくい位置にあるからと考えられて、そういう理由で便利なショートカットも敬遠されて使われず、キーボードよりマウスでの操作が便利と感じる人が増えてくるのだとしたら、それはキーボード好きとしては寂しい事だなあと思うのだ。

追記

Ctrl+[は標準の割当ではなく、ASCIIキーボードに都合が良いよう自分で独自に割り当てていたものであった……。