NHKラジオ第2放送には、「まいにち○○語」「アンコールまいにち○○語」という語学講座番組がある。
具体的には、イタリア語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、ロシア語の5つである。月曜から金曜まで、各15分番組で月~水は基礎編・入門編、木・金は中・上級編、応用編という構成。それぞれ別の講師による半年間の講座である。
アンコール放送は過去の講座からの再放送で、これも入門編・応用編が同じ曜日構成で放送されている。そういうアンコール放送の番組があっても、「まいにち○○語」も再放送講座である場合もあるわけだが。
すなわち、これら5語については半年間で最大4つの講座を受講・聴講できるという仕組みである。
「ラジオを録音する」というところで書いたが、自分もある語学をやってみようと思って始めているところ。
習得しているレベルにもよるが、最初から聴くだけで学習を進めるというのはかなり困難で、基本的にはテキストは必須となる。
書店で購入できるテキストは「まいにち○○語」のほうは月別で、すなわち半年間6冊で完結する。講座テキスト部分以外にも記事や読者の投稿など雑誌的要素にもだいぶページが割かれている。1冊税込み432円だから半年分で2592円だ。このほかに、おそらく番組内容が録音されたCDもあるようだ。
一方の「アンコールまいにち○○語」のテキストは基礎編・応用編の講座分が一冊にひとまとまりになって、1337円。内容はほぼ講座テキストのみ。番組内容のCDは発売されないようだが、こちらのほうがテキスト代としては大幅に安くほぼ半額である。
何年も聞き続けて毎月購入している場合、講座が再放送になると過去の購入分と内容が被ることになるのは仕方が無いことなのだろうが、純粋に語学講座のテキストとしての役割ならアンコール放送の半年分一括一冊になっているものが格段に使い勝手が良い。
学習時に前のどの課で出てきただろうと調べるのに、「まいにち○○語」なら過去数冊ののテキストから探さなければならないところだが、アンコール放送のでは、前のページを探すだけで良いのだ。
人によるが、独学で習得するのはなかなか難しいので、こういう講座を活用するのは悪くないと思っている。
ちなみに、「まいにち○○語」は中国語と朝鮮語もあるが、前述5語とは構成が違い、応用編と入門編とは分けられていない代わりに、「レベルアップ○○語」という別番組があるようだ。英語は学習者も多くニーズも多岐に亘るのでレベル別に各種の複数講座が設けられているようで、選択に困るほど。