パスワードの変更は定期的に行うべきとされているのは承知のとおりだが、管理するものが多くなってくるとなかなかそれも完璧に行えないのも事実。
それでも自分はまだ比較的頻繁に行っているほうではある。
無論セキュリティの意識というのもあるが、いや、基本的にそれなのだが、それと同時に変更作業が面白いと思うところもある。
自分はこういうデジタルの世界にはワープロ専用機から入ってパソコンに乗り換えたタイプだが、そのワープロ専用機のレベルではパスワードに相当するようなものがなかった。パソコンでは、ログインに始まり、スクリーンセーバーの解除だとか、文書ファイルのパスワードだとか、インターネットをやるようになってからは爆発的にパスワードというものとのつきあいが増えた。
そういう、それまで触れた事の無かった鍵をかけるという行為が面白く、また変更するという作業も面白い。それはいかにもパソコンらしいところ、コンピュータらしいところの作業をするからなのだろうと思う。当初からそういう作業が好きで、比較的頻繁にパスワードの変更作業をしていたのだった。
今はおそらくそういうのはないと思うが、インターネットを始めた当初は、アクセスポイントにアクセスするためのユーザパスワードはサーバにtelnetでログインしてコマンド入力でパスワードを変更する方法だったのである。今のようにWebからの変更では無かった。
それはまさにコンピュータを遠隔操作してパスワードの変更作業をするわけだから、初心者である自分にとってはまさにそういう作業こそがコンピュータ的であり面白かったというわけである。
正直、今では数々のパスワード変更は面倒くさいと思うところはあるが、それでもたまに、使わないサービスでさえもログインしてパスワードの変更画面を探し出し、そこで指定されたルールに従って新たなパスワードに変更するという作業は、それなりに好きな作業ではあるわけだ。