このところ数年、一太郎・ATOKは毎年Version Upを購入している。今年は30周年記念ということで、スーパープレミアムの記念パックを選択した。
色々と盛りだくさんだが、このセットがPCにインストールされていると自宅で私的に使うにしても仕事に使うとしても、文書作成など一般的な作業においてほとんど不足することがないようになっている。
本体の一太郎は、外観見た目としては特に2014からの変化は無い。30項目に及ぶ快適化が行われているとのことなので、その辺は今後少しずつ使っているうちに実感していくのだろうと思う。
ちなみに、一太郎特定の要件で頻度高く落ちる状況もそのまま。これは簡単には直りそうもないので、その要件の組み合わせにならないよう注意するしかなさそうだ。
ATOKにおいては、これも基本的に2014から特別何かが新しくなったということをすぐには実感できない。
AOUR配列は引き続き問題なく使用できる。すなわち、キー配列のカスタマイズ部分も仕様の変更はないのだと思うので今回も安心。こういう部分もそう変わるところではないので、当面AOURも使い続けられるだろうと思う。
今回のスーパープレミアムで何より話題になっているのが「一太郎dash 30th」である。一言でいうと、一太郎の簡易版、サブセット版とでも言うべきか、一太郎の基本的な機能が詰まったもう一つの一太郎である。
基本的には一太郎の基本機能に限定したプログラムなので、可能なことは限られてくるものの、一般的な文書作成にはこれだけで一通り必要な作業ができてしまう。これだけでも十分に高機能なワープロソフトである。画面はかなりシンプルに構成できる。表示設定に関わる部分もそれなりに好みに合わせることも可能であるので、エディタモードやドラフトモードを使うとテキストエディタのようなシンプルな画面で高機能なワープロソフト使いを徹底できる。そこは気に入った。
当時のdashのようにこれ単体でも製品としてリリースできるんじゃないかと思う。
もう一つ気になっていたのはJust Calcであった。これは見た目がほとんどExcelなのではないかと思うほど互換性が高い。基本的にExcel形式のファイルをサポートしている。
自分は自宅の常用PCにはMS Officeがインストールされていないので、Libre OfficeのCalcを使っていたが、ここで使うods形式の読み込みはJust Calcではできない。odsのファイルはxlsかxlsxの形式に変換し、それをJust Calcで開くようにする必要がある。
すなわち、すでにodsで作成してきたファイルも少しあるので、それをすべて変換するとなると少々の手間がかかるため、乗り換えるのか併用するのかは悩ましいところ。
Just Office製品としては、Just Slideも添付されているが、こちらはodp形式の読み込みができるようだ。
そのほか、花子も2015になり新しくなっているが、自分としては使用頻度は高くない。
スーパープレミアムでは部品・イラストガイドが添付されており、これは便利に使えると思う。ShurikenとJust PDFは更新無し。
WACOM製のタブレットは、自分は今までそのデバイスを使ったことが一度も無いので、これは使う場合は慣れるまでに少し苦労しそう。
Zoner Photo Studio HOMEも今後使用してみてどのようなものかの検証をしたいところだが、ちゃんとしたフォトレタッチソフトは持っていなかったので、これを活用したい。
ATOKのプレミアムコンテンツとして今回は三省堂国語辞典第7版が付属しているというのも良いところ。紙の辞書としてもこれを使っているので重宝しそうである。