一太郎やATOKのマニュアル

投稿者: | 2016-02-09

昔のワープロ専用機でも、昔のワープロソフトでも、紙の冊子で分厚い操作マニュアルがついているのが普通だった。ワープロソフトのパッケージでは、その分厚いマニュアルのおかげでずいぶん重たいものになっていたが、自分はそれを読むのは嫌いではなかった。起動していない、オフライン的な状態でもその分厚いマニュアルを読んで次に試すべき機能を探していたくらいだ。
いつの頃からか、紙のマニュアルが敬遠されるようになって、今はほとんどのソフトでマニュアルはオンライン、あるいはPDFのデータ、基本機能のみの薄く軽いものがついている程度という状況が普通だ。
ATOKも一太郎も、紙のマニュアルは一応付属しているようだが、全機能のリファレンスではなく、基本的な使い方に限定したものとなっている。一太郎8の頃と比べるとページ数だけでも1/3程度になっている。
版の大きさも小さくすなわち文字も小さいので見づらく、印刷もモノクロだが、それでもまだ付属しているだけ有り難いと思う。同じもののカラー版がPDFであって、ヘルプメニューから参照できる。全機能のリファレンスはヘルプからたどるとそれなりに網羅されているとしても、ヘルプはオンラインで使うのに適した構造になっているので、見やすさはない。
Wordなどは少なくともパッケージ内にそういうものは入っていないし、オンラインのマニュアルになっているのかどうか、ヘルプもFAQのようになっていて目的とするところが探せない。マニュアルと呼べるものは標準では付属していないに等しいが、Wordは書籍の市場が充実しているので、好みのものを買い求めれば問題はない。
一太郎は、今はもうほとんどそういうマニュアル的な書籍が無いので、本体ソフトウエアに付属しているというところには意義がある。
判型が特殊で、A4などの用紙に印刷しづらいという難点もあるが、まあ、あるだけマシと言うべきだろうと思う。