日本語入力ローマ字は、AOURと名付けた独自配列を使っているが、まだまだ相互に干渉が発生して、快適な入力にはほど遠い。
AOURでは、まだ子音の入力ミスも多いし、五つしかない母音だって、気を抜いていると、すぐ入力ミスをする。母音が片手に集中するのは確かに交互打鍵には寄与すると思うが、母音の位置を間違わないようにする為には、QWERTYのように、全く違った位置に配されているのも良いのかもしれない。
子音の入力ミスは、まだ完全にその位置を覚えきっていないものによるものである。ホームポジションの子音・母音だって、まだよく間違う。
位置的にミスが多いのは、やはりホームポジションから遠いキーである。人差し指の上段のばし指や、同じく人差し指の下段辺りなど。どの程度の運指で目的のキーにたどり着けるかが、全く見当がつかず、とにかくミスをする。
人差し指ばかりではないが、他もまだまだとにかく見当違いが多い。
意外にも、頭より指は覚えているようで、頭で意識して運指しようとすると逆にミスが多く、無意識に入力する文章だけに集中していると、スムーズに入力が出来ることもある。頭が冴えてきた午前中のほうが、ミスもやや少ない感じがするが、それでも、その中に雑念のように何かがあると、途端に入力ミスは多くなるし、一旦ミスが発生すると、その後しばらくはミスの連続で、書こうと思っていることがまだあっても、途中でやめてしまったりすることもあるのだ。