普通、ブログの原稿はブラウザのフォームにテキスト入力をして行うか、エディタで書いたものを貼り付けるなどするので、アナログな筆記具で書くということはない。そういう筆記具を活用してブログの記事を作成しようとする場合は、書いた物を写真に撮るかスキャナで取り込んでその画像を公開するというやり方になる。
ただし、この方法だと、自分が書いた字がそのまま公開されてしまうことになるので、それを是認できない場合はこの方法によることが難しい。自分はそれは嫌なので、別のアナログ連携の方法を考えてみた結果が、以前にも書いたとおり、下書きを筆記具で行うということである。この方法なら書いた物がそのまま公開されるわけでもなく、下書きなので、実際書いたとおりに打鍵して入力する義務もない。
アナログな筆記具は、何でも良い。万年筆でもボールペンでも、そして鉛筆でも良い。
これらの筆記具は、新しく購入した物でも昔からある筆記具であるので、作業をすること自体、手書きをすること自体が懐かしい作業に思えて、それは逆に新鮮でもある。
鉛筆は他の筆記具と違って、字消しを使って修正することもできるし、プレーンで単純な筆記具でもあるので、子供の頃を思い出しながら書く作業にも集中できる。鉛筆のこの色で用紙が埋まっていくのが、ただ楽しい。
用紙は、これも何でも良いのだが、引っかかりのある用紙よりも万年筆にも適した滑らかな用紙が快適で気に入っている。ノートではなく便箋のような天のりの用紙が良い。大きさはB5版。テキストエディタなら行数、字数のカウントもあって正確な字数も把握できるがこういう用紙に手書きだと憶測での分量となる。その用紙の単位で、あとこのくらいで結論を書くとか、この用紙の分量のこの辺で一つのまとまりにできそうだとか、そういう感覚はデジタルな筆記では味わえない。
最終的にはこの文章もWZ EDITORによる編集を行っているのだが、下書きを手書きで、鉛筆で行うことで、また違った仕上がりになっているという気がするのである。
丸善WRITING TABLET 6000番にて。