続きというか、同じような内容。
昔は普通にあったのだと思うが、今は天然ゴム素材の字消しはほとんどない。普通にあった、とは言い過ぎか。自分が子供の頃でも、思い出せばプラ字消しばかり使っていたし、ゴム素材の字消しは更に古いもので自宅にあった使い古しのしか知らない。
数年前にRABITのAmi-50という名が付いているラバー消しゴムを見つけて使っている。これがいつ、どういう経路で入手したのか、何かを買ったときに一緒に同梱されていたのか全く覚えていない。
このAmi-50は、その時点まで未開封だったせいか、何年も経った今でも劣化はしていない。
ラバー字消しが劣化すると表面が硬化して使い物にならなくなる。昔、自宅にあったのはそういう硬化後のものばかりで、これもいつか劣化するのではないかと冷や冷やしている。劣化を防ぐためにはなくべく空気に触れさせず、ラップででもくるんでおくべきなのか。
ともかく、今買える新製品のラバー字消しというのはほとんどない。趣向品としてのSEED Goldの字消しか、砂消しと一緒になったものくらいか。あとは、鉛筆やシャープペンシルの尻軸側についてる字消しは、減りが少ない、折れにくい、溶解しにくいなどの理由で今でもゴム素材だから、それもあるが、ちゃんとした大きさの字消しで普通にすぐに買えるものというのは探し出すのが困難である。
ラバー字消しは、プラ字消しに比較して性能は劣るが、そういうことではなく、これも懐かしさを楽しむと思って使う文具であると割り切るべきだ。独特のゴムの香りと手触りにほっとする。いや、困るほど消えないわけではない。消し跡が残るのもまた味がある。
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