関数電卓についての雑感

投稿者: | 2018-05-05

そもそも電卓にそういう種類があることはよく知らなかったが、70年代後半くらいからあるので、それなりに歴史もあるようだ。
いまいち、用途がわからず文系人間には使いこなせる見込みもなかったのだが、2009年にSHARP EL-520Fという機種を初めて購入してみた。単位変換と時間計算程度は使えるのであるが、それ以外のほとんどの機能、それ自体がほぼ理解不能で、何をどう使えば良いのかさえもわからずに、いつか使うこともあるかも知れないと、奥にしまい込んでいた。
今になって久々に取り出して電源を入れてみると、内蔵電池が消耗しているのは仕方ないとして、単位変換の方法さえももうわからなくなっている。盤面の印字を見ただけでもわからないし、表示の読み方もわからない。マニュアルはあるが、読み返すのも億劫だ。数学も高校で最低限しか学習せず、大学受験が終わったらもう一切関わらなくなっている状態の文系人間には、四則演算や乗数と平方根以外の記号はもう意味も読み方もわからず、やはり関数電卓は分野違いのものであると感じる。
果たして、これを本当に使いこなしている文系人が居るのだろうか
それでも、それから10年近く経って、関数電卓も少し進化しているようで、CASIOのシリーズのが評判が良いようなのでfx-JP500という機種を入手してみる。
液晶の高精細化によって分数や数学記号の表示などが、印刷物とどうように表現できるようになっているらしく、視覚的にわかりやすい。マニュアルはそんなに厚くないが、ユーザも多いので、Webなどで検索すると最低限の使い方くらいはわかる。単位変換と時間計算、1次、2次方程式の解き方、極簡単な統計機能の使い方くらいを少し覚えてみる。その程度なら何とかできる。まあ、中学の数学レベルだろう。それ以上の関数の機能は、もう三角関数だって何が何なのかわからない。実生活で困ることはないが、こんなにも機能が豊富にあるのに何十分の一程度しか使えないのが勿体なくも感じながら、まあ一つくらい所有しているのも悪くないかと思っている。