電卓も一定以上のレベルのものになると二つのセレクタースイッチが付いている。
一つはラウンドセレクターで、四捨五入するか切り捨て切り上げにするかを選べるもの。もう一つは小数点セレクターで、少数第何位でラウンドセレクターの動作をさせるかを切り替える物である。
税計算などは、1円未満を切り捨てることがほとんどなので、切り捨てで小数点を0で選択しておけば切り捨てた整数が常に表示される。Excelで言えばROUND、ROUNDDOWN、ROUNDUPの機能がこの二つのセレクタースイッチに割り当てられているようなものだ。小数点セレクターにはAddモードというのもあって、これは下2桁を小数化する。ドルなどの外貨の計算で使うらしい。
この二つのスイッチには、他の電卓の付加機能のモードを選択するスイッチを兼ねている場合もある。日付計算の両入か片落としかを選んだり、検算モードかGTモードかを選んだりするものである。
少し前までは、機能を知らずに動かしてみると計算結果がおかしくなるので基本触らずにそっとしておいたのだが、知って使えば便利な機能であるので、少なくとも電卓にはこのスイッチが付いている物を選びたい。