電卓選び

投稿者: | 2019-05-03

少し前まで、きちんと電卓を選んだことはなかったように思う。簿記などをきちんと学んだわけでもないので、本格的な電卓を必要としたこともなかった。
Canonの電卓で億千万表示・入力機能があるものばかりを選んでいた。そもそも3桁区切りでの数字読み取りが苦手だったからである。店頭でその機能のある電卓を見つけて買い、またもう一台別の場所で使うのに必要になったからと買って、しばらくそればかり使っていた。
電卓に注目するようになってから実務電卓を複数購入して比較してきた結果、だいたい自分が必要とするものと好みがどういうものかということがわかってきた。億千万の機能はあまり重要ではなかった。
好みの基本は、素材や機能などが本格的な実務に向け考えられたものであることだ。いわゆる、本格実務電卓という分野の製品がそれに相当する。会社などの実務でハードな使用にも耐えうるようなものであることが第一である。
それに付随して、キータッチやキーの形状、配列などが意味を持って考えられていること、2色成型のプラスチックで刻印消え対策が成されていること、キーのロールオーバーを備えていることなどが要件となる。
他にも、電源は太陽電池と交換可能なボタン電池を備えたもの、底面のゴム脚が4箇所あるもの、液晶が見やすいものなども要件としてあるが、チルトができるかどうかは、自分としてはあまり関係ない。
四則演算・税計算、%とメモリー以外の機能としては、GT、桁下げ、小数点セレクター、サインチェンジ、√キーを備えていることが要件である。実務電卓ではない普通の電卓でもこのくらいの機能を持っているものは少なくないが、これら全てを備えているものとなるとやはり限られてくる。
これらの機能のうち、√の計算など使用頻度は高くないものもあるが、それでもそれぞれ使うことはあるので、備えていることが重要になってくる。意外にも100均電卓では√を備えているものが少なくない。実務電卓としては更に日付・時間計算または検算機能があってほしい。
桁数は12桁が良い。10桁でも実用上は問題ないが、12桁対応のもののほうが処理能力は多くあるはずで、10桁のものなど電卓によっては結果表示まで僅かなタイムラグのようなものがある場合もある。12桁のものは同じ計算、複雑な計算でも処理が高速である。
14桁のものもあるようだが、そこまでは必要なく、また桁数が多くなると数字が小さくなる。
本体の大きさにもさほど拘りはなく、ミニジャストサイズなどと呼ばれるものを使っていたこともあったが、今は手の大きさにちょうど良いジャストタイプ、ナイスサイズあるいはもう一回り大きなセミデスクトップタイプが良い。大きめの電卓はキーの配置にも余裕があるので、キーボードを打鍵しているような感覚でミスタイプが少ない。
そういうところで電卓を選ぶと、自ずと機種が限られてくるものである。