今まで、キーボードは様々試している。FILCOの黒軸、茶軸、赤軸やHHKB Pro、そしてRealforce。今は2台のPCともテンキーレスのRealforceである。
最初のRealforceは2009年に購入して使い始めているので、もう10年以上ということになる。2台目は2013年頃だったか当初はなかったブラックのテンキーレスを見つけたので購入したのだった。
Realforceはその後ハイプロ、静音など新機能モデルが世に出て、昨年頃にはR2もリリースした。R2でサイズがコンパクトになった形状は魅力があったが、従来のモデルで特に問題はなく、間に合っていたのですぐに購入するには至らなかった。
多分今後も当面それで問題ないがこのたびR2を購入した。PFUとのコラボのLimited Editionで、これまでと同じくUS配列のテンキーレスである。
反応点を切り替えられるAPCや、静音機能、全45gの押下圧、ディップスイッチはなく、ソフト又はハードで設定する。Fnキーがあって拡張的な機能の割当もあり、NumLockで切り替えるテンキー機能、色を好みで変更できるLEDインジケータなど従来機に比較して機能は豊富だ。
APCは、押下の深さを1.5mm、2.2mm、3mmと好みで切り替えられる。まだ完全に比較して試したわけではないが、3mmよりは2.2mmか1.5mmの深さくらいが丁度良いと感じるものの、切り方感じを明確に感じ取るようなことはできない。キーのストロークを浅く設定できるスペーサーシートも2種類付属していて、キートップを外して設置することができるが、とりあえずはそれを使わなくても調子よく打鍵が出来そうである。
Realforceでは静音モデルというのも使ってみたいと思っていたが、折角キーボードなので打鍵音を響かせたいとも思っていた。今回のRealforceは静音機能も備えていて、これは比較するまでもなく本当に静かな打鍵が体験できる。静音では物足りなく感じるのではないかという危惧は消え、むしろ静音で作業に集中できるように思えてきて、これは今回新調して大きく変わったと思う点の一つである。
これまでのRealforceは押下圧の変荷重モデルであったが、今回は前45gである。コラボしているPFUのHHKB Proと同じらしい。使ってみた結果、可変でなくて問題はなく、45gで丁度良いのではないかと感じる。可変的なことが必要ならAPCで反応の深さを調整することで良いのではないか。
CtrlとCapsの入れ替えもFnキーとの組み合わせで切り替えを簡単にできたりするが、従来もでる同様に交換用のキートップが引き抜き工具と共に付属している。これは必ずCtrlはAの横でなければならないので、早速交換は行った。
このモデルでコラボしているPFUは、東プレからのOEMで静電容量無接点スイッチを使ったHHKB Proをリリースしているメーカーであるが、この2大ブランドが協業することで、最強の国産ブランドキーボードとなっているのではないかと感じる。
おそらく、東プレとPFU以外の著名ブランドでは日本製のキーボードというのは作られていないと思われる。高機能で高価だが、それに見合う高い品質を備えている。
こういう高性能なキーボードは、長文を入力するとか、長時間の打鍵をするという人により向いていて、普通の多くの人は資質を持て余すかもしれないが、それでもそういう人でも使ってみて良いものだと感じることは間違いなく、むしろそういう人こそ良いキーボードを使って、快適に作業をすべきとも思う。