WZ EDITORには、だいぶ前のバージョンからずっと、TX-C、Text-CなどのWZマクロ言語で書かれて作られているアプリケーションが付属している。基本部分はWZ EDITORであるが、ファイラーだとかメーラーだとか、WZ EDITORと協調してテキストを扱うのに便利なものが幾つか最初から提供されている。
これはWZのマクロ言語がコンパイル型でアプリケーションさえ作れてしまう強力さがあるからなどとどこかで聞いたこともある。WZ EDITORがメーラーのエディタとして組み込まれていたら良いのにと思うニーズに、正にWZ EDITORがメーラーになるわけだからぴったりのものであったわけだ。
そんなアプリケーションの一つに、メモツールであるWZ BOARDがある。かつてはWZ MEMOという名だったがいつの間にかBOARDになっている。
これはWZのアウトラインモードを拡張してメモ用に特化させたようなもので、項目に更新日付・タイムスタンプが自動的に付加されたり、削除した項目がゴミ箱という名のセクションに自動的に移動してくれたり、自動保存機能もあり、要するにちょっとしたテキストのメモを取るのに便利なアプリケーションなのである。
様々なことをテキストファイルでやっておこうとすると、ただ「.txt」のファイルを無数に作成すると後で整理が付かなくなったりもするが、これだと適当な階層に分けて整理が出来るので都合が良い。エディタの配色とかインストールしてあるアプリケーションとか、あるはそのバージョンとか、日常生活やPCを使う上で忘れないようにしたいことを溜めておくのにも良いし、とりあえずBOARDに放り込んでおいて後から整理するというような使い方でも良い。
WZのアウトラインモードを使って普通のテキストとして整理するのでもそんなに機能的には変わらない部分もあるが、専用のアプリケーションとなっている分、WZからすぐ起動できたり都合が良いことも多いので、自分はそれなりに使っている。
初期値のファイルは任意の場所に移動して使うことも出来るし、別のBOARDファイルを用意して使い分けるのも良い。中身は見出し部分に更新日付などのデータが書き込まれているが、基本的に普通のテキストファイルであるので、他のエディタなどで編集することも可能である。