Windowsのタスクバー右下には、ATOKやIMEなどの状態表示とツールのアイコン、すなわち言語バーを表示するのが当たり前と思ってきた。Windows 8.1以降ではタブレットなど小さな画面のことも考慮してなのか初期値ではこれが表示されないようになっているので、言語の設定から表示させて使ってきた。言語バーだけ独立表示させると配置上邪魔にもなるので、タスクバーに統合させて表示させるようにしていた。
だがこの言語バーは表示させる必要があるのか。
ATOKの場合、言語バーは日本語と多国語のアイコン、ATOKのアイコン(他のIMEへの切り替え)がまずあって、ATOKのオンオフ状態表示、入力文字種、変換モード、漢字変換モード(ローマ字かかなか)、表現モード、メニュー、ヘルプ、CAPS状態表示と続く。すなわちこれだけのアイコンがあって、「あ連R般」のようになっている。
Google日本語入力なら左2つに続き入力モードとツールボタンがある程度。MS-IMEは入力モード、IMEパッド、確定前文字列検索、ツールと続く。
色々表示されるのは面白いのかもしれないが、実際に必要なのはIMEのオンオフ状態がわかること程度で、メニューやプロパティなどの表示は使用頻度が高くないので、常にアイコンを表示しておく必要性は薄い。言語バーのアイコンが多いと、画面の右下が多数のアイコンで占領されることになる。
タスクバーに全くなにも表示しないのも不安であるので、通知領域に入力インジケーターを表示させておく程度でも良いのではないか。アイコン自体は目立たないが、一応これでオンオフ状態は確認できる。右クリックでメニューやモード変更の操作もすることができる。
ただ、それでも状態を確認するためにはタスクバー右下に視線の移動が必要で、大きなモニターになると視線の移動距離もあったりして、確認回数が多い場合はそれも動作が煩雑である。ATOKやGoogle日本語入力では、入力モードがキャレット付近に自動的に表示されるので、IMEオンオフの確認は基本的にこれで十分であって、タスクバーに言語バーを表示しておくまでもないのかもしれない。WZ EDITORではIMEの状態をステータスバーに表示するような仕組みもあるので、それも役に立つ。
ATOKでは、言語バーの表示アイコンはカスタマイズすることは可能である。不要なアイコンは非表示にして、必要なものだけに絞り込むこともできる。ATOKステータスだけにしてしまう方法もあるが、それならOS標準の通知領域アイコンで十分である。
無論、ATOKの機能に変わりはない。
これとは関係ないが、ATOKのアイコンをポイントしたときなどに表示されるクレジットが「ATOK for 一太郎2020」となってしまっていて、通常のATOKと何か違いがあるのではという感じにもなる。2019の時まではそういうふうになっていなかったように思うが。