ATOKには購読(サブスクリプション)型のATOK Passportとして提供されるものが標準であって、最新版の単体パッケージ品としてはもう販売されていない。ただし、毎年更新される一太郎に付属するATOK for 一太郎20XX Limitedなどの名称で、従来型のタイプのATOKも選ぶことは出来る。
二つのATOKでは基本的に変換エンジンは同じ物だと思うが、機能や性格の差、受けられるサービス、インストール可能台数などに違いがあるようだ。
例えばPassportでは、定期的なネット接続が必須であったり、一部の辞書などがクラウド化されていたりする。クラウド化されているせいで、電子辞書などは動作が少し遅いとも言われている。一太郎ATOKは、従来型なので動作が遅いなどの特徴はない。
自分もかつては、Passportという名称になる前に購読型の定額制ATOKを使っていたことがあったが、今は毎年一太郎付属の一太郎ATOKを使っている。
価格でどっちが有利かということは余り考えない。そもそも一太郎を使うので、それで付属してくるATOKがあって、それで次の更新までの間に最新版が使えるならそれのほうが良い。ATOKが欲しいので一太郎も、ということもないわけではないが、一太郎を使うかどうかはまた別の話である。
一太郎付属の旧来型のATOKであっても、最新版のPassportとも基本的に差は無い。定額制の時の定期的なネット接続が必要という点、クラウドのベースになっているという点、ローカルではない分少し辞書変換で遅い部分があるなどの点、実際には影響は少ないのであるが、普通の従来型のATOKのほうが好みなのである。Passportのように10台近くももインストールすることなどない。
クラウドからダウンロードしてインストールするのも別におかしなことではないのだが、一太郎ATOKでインストール用のメディアがあるというほうが何故か安心感がある。
ただ、Passportのほうが一太郎・ATOKの発売日より更新は数日早いようである。