一太郎雑感3

投稿者: | 2020-02-10

一太郎にはATOKが付属している。初期の一太郎からずっと、かな漢字変換のシステムであるATOKと共に更新されている。一太郎からATOKと連携する機能も多く、これが相性や親和性が良いとも言う。他のアプリケーションではここまで連携がされているものはないが、それは寧ろ当然とも言える。
一太郎もATOKも更新した時期に設定の見直しを行う。なので年に一度程度ということになる。設定は頻繁に変えるものでもないので、その程度で十分であるが、そうやって使ってみて不都合があるようなら適時変更することもある。
一太郎での普段の環境、書き始める環境はドラフト編集モードである。エディタモードよりワープロに近く、印刷イメージとも違うが、これが自分には丁度良い。以前の一太郎、Ver.6くらいでは初期値がこのドラフトモードだったように思う。印刷イメージではないので長文でも表示は高速になっているはず。行番号表示もできたり、背景色や文字色のカスタマイズが出来るなど、書きやすい環境にできるところが良い。
以前の一太郎では、分厚い冊子のマニュアルが付属していたが、今はない。それでもパッケージには一応冊子のものが添付されている。基本的な使用方法は網羅しているので物足りないということもないのだが、ヘルプにある内容など全てが完全に解説された解説書の類があっても良い。ATOKも同様である。いずれもPDF形式のマニュアル文書も添付されているが、これが正方形に近い変形の用紙サイズで印刷もしづらい。
それでもOfficeよりは格段に良い。Officeのマニュアルはそれ自体パッケージには添付されていない。あるとしても全てWeb上でブラウザ画面で調べたりしなければならない。ただ、Office系のソフトは市販の解説書やテキストが数多くある。
テキストエディタをよく知らない人が文章を書くときは、メモ帳を使う人もいるかもしれないが、たいていはワープロソフトを使う。カスタマイズ性が高く、高速に動作するテキストエディタで書くのが基本だが、一太郎も文章書きに有効な機能が豊富にあるので、環境として悪くない。利点も多い。最初から印刷を前提とする文書ならワープロで作成するほうが効率的であることもある。
最初はエディタで書き始めて、ある程度できてしまったらテキストをコピーして一太郎に貼り付け、後は適宜書式を整えながら書いて文書を仕上げていくのが最近の自分の流れである。
ただ、最初から印刷しない文書については、エディタだけで完結させてしまう。こういうタイプの文書も多い。
昔のワープロソフトは確かに起動も動作も遅かった。だが今はPCの性能が上がったのでワープロソフトは重いソフトではなくなった。エディタのほうが軽く高速であることには変わりないが、ワープロも普通に使うには快適性の点で支障が無い。
長文を書くなら、エディタの快適性も良いのだがワープロソフトの長文支援機能も便利であるので、どちらが良いとも言えない状況である。
エディタかワープロか、使うアプリケーションによって文章内容に影響するわけではないと思うが、環境の違いがそういう結果に結びつくということはないとは言えない。
今回、ATOKの内部バージョンはTeck Ver.31のままで変わっていないようだ。すなわち、仕様の変更はないとみて良いので、継続して使いたい機能については特に変更なく使えるということである。それは問題ない。
ATOK Passportが最新のATOKということになると思うが、一太郎に付属するATOKも基本的に同じであるから、一太郎とまとめて入手できるパッケージ版のほうが自分としては好みである。一応簡易なマニュアルも用意されることになる。