今では多くの人が何らかのクレジットカードを所有していて、それを買物や各種の支払いに用いていることと思うが、少し前までは現金主義の人のほうが圧倒的多数派で、クレジットカードは借金というイメージで嫌っている人が少なくなかった。これは今でも少なからずそういう人は居ると思う。
ともあれ、今ではクレジットカードは一般的になり、ネットでの買い物などはそれがないと不便であるので、多くの人は何枚かのクレジットカードを使い分けている。
そのクレジットカードを使うようになった経緯は様々あるが、自分で好んで申し込んでそのカードを使うようになったという場合より、よく行く店舗等に勧められて店舗の会員カード兼用のものを作ったというようなきっかけも多いのではないかと思う。自分もそういうカードを持っている。
たいていそういうカードで役割は全て果たせるので、多くの人はそれで不満がない。店舗の系列のカードなど、流通系と呼ばれる物には年会費が無料の物も多く、ただ所有しているという場合も少なくない。
だが、まあもっと他の目的もあってそのカードでは様々不都合がある場合などは自分で申し込んで好みのクレジットカードの会員になる必要がある。
たとえば、クレジットカードに付帯するサービスを目的とするが、所有しているカードにはそういうサービスがない場合、あるいは不十分である場合、もっと効率のよいポイントを溜めたい場合、カードデザインが気に入らないとか、使うのが恥ずかしいとか、そういう理由もあるかも知れない。カードは特定の口座に紐付いているが、別の口座に紐付けたカードも欲しいという場合などもある。
そんな風な理由で、新しいカードを作る場合、何を基準に選ぶのか。
機能性、ポイント率、年会費、カードのグレード、補償などの付帯サービス、カードデザイン、カードのブランド、特定の支払口座設定可否、申込方法や審査の難易度、Webサービスの充実度などがその選ぶ際の要点になるのではないか。
自分も、これまで何度かそういう観点で、勧められたり半ば義務的に入会したカードとは別に自ら選んで入会したカードを所有している。
何を重視するかにもよるが、例えば自分は、ポイント率は普通に有れば良いと考えた。幾つかの事情から他のカードも併用する必要があるので、特定の物だけ集中させて使うような使い方は難しく、運用の一部であるというのがその理由である。具体的に言えば、ガソリン給油はこのカードが高率で良いとか、特定の支払い設定でこのカードを使っていることで年会費が割引にされているとか、そういう事情である。
年会費は、それを支払っても高くはないと思える、能力的に支払える範囲のもの、これはグレードも同様で、審査で問題がないという範囲、具体的にはゴールドカードか一般カードかというところで、身の丈に合ったものを選ぶ。付帯サービスは旅行時の傷害補償などをどこまで充実したものとするか、利用付帯か自動付帯かなど。カードデザインやブランドも、まあ店舗等で使ったりする時、人に見られても恥ずかしくないと自分で満足できるようなもの、要はあまり奇抜なものではないものを選ぶわけである。
自分も当初は、どちらかというと現金主義で当初所有していたカードは特別の理由がない限りは使わないようにもしていた。特に少額決済では使うのは憚られたが、今はそういう事情もかなり変わってきて、キャッシュレス決済がむしろ推奨されるようにもなってきたが、少し前からカード決済が普通に使えるというようなことを知り、ほとんどの支払いの部分でカードを使うようになっているのである。