一太郎のマニュアル

投稿者: | 2021-02-11

一太郎のパッケージ版には、冊子のマニュアルが付属している。今時のアプリケーションでそういうものがきちんと付いているというのは珍しくなった。サイズはA4変型というかほぼ正方形のもので、ATOKのページと合わせて200ページ足らず。文字も小さくて文字色もグレーでやや読みにくい部分はあるが、それでも一太郎を一通り使うのに必要な基礎的な事項については概ね網羅していて、あるのとないのとでは大きな差がある。特に、初めて一太郎を使うという人は基礎的な事項部分だけでも一読してほしいものである。
リファレンス的なものではなく、基礎的な使い方中心に編集されたという形のものであるが、それでも機能を概観したり、使用頻度の低い機能を確認したりするのにも役立つ。既に一太郎を使いこなすのに何の支障も無いという場合でも、たまに目を通すと新しい発見があったりする。
ダウンロード版には当然この冊子は付属していないが、同じ物のPDF版がインストールされるので、一太郎のヘルプメニューから辿って表示させることは出来る。なおPDF版はカラーである。
Wordにはこのようなきちんと整理されたマニュアルは付属していない。全てオンラインになっているが、一太郎のように基礎から整理されて整っているわけではなく、目的の事項を個別に調べることが出来るのみで、不便である。尤も、Wordは既にコミュニティが充実しているので、市販の解説本が山ほどある。
かつては一太郎もそういう解説本が各種あったが、今は公式のもの以外ほとんどない。ユーザは一定数はいるしニーズもあると思うのだが、そういう状況である。