Bluetooth接続はそんなに難しいものではないと知り、それで接続する無線ヘッドホンというのも知っておきたいというのが基本的な目的で、SONYのWF-C500ヘッドホンを使ってみることにした。
これはSONYの完全ワイヤレスヘッドホンの中でも、安価ながら高音質で評価も高いものであるようだ。
完全ワイヤレスでないBluetoothヘッドホンは、もちろんもっと安価な帯域のものが多い。
カナル型というのか、インナーイヤー型というのか、普通のヘッドホン・イヤホンは使ったことがあるが、こういうワイヤレスのものは使ったことが無かった。音の遅延だとか、使い勝手はどうなのかという興味で、なるべくそんなに高価ではないようなもので入門として、それを選んだのである。
存在は知っていたが、この完全ワイヤレスヘッドホンの仕組みはよくわかっていなかった。ケースに充電の仕組み、バッテリーが組み込まれていて、ケースに入れておくことで左右の本体にその電力が自動的に移行されていく仕組み。ケースはUSBで充電しておく。これはつまり、モバイルバッテリーとスマホの関係と同様の原理と思われる。
ケースから取り出すことで自動的に電源がオンになり、機器に接続できる状態になる。設定がしてあれば、それで自動的に接続になり、スピーカから切り替わる。
逆にケースに収納することで電源がオフになり、接続も切れるということになっている。
左右両方がセットではあるが、片方ずつBluetooth機器になっているようなところもあり、片方だけでも接続して使うこともできるようで、また、マイクが内蔵されていて、ヘッドセットとしても使うことができるようなのである。
本体にはボタンが付いていて、その操作で音量の上げ下げもできたり、メディアの再生停止などもできたりするところは面白い。また、電源オンや接続時には、ヘッドホン内部で音声ガイダンスが流れるのもまた面白い。
装着時に耳の違和感があるのは他のインナーイヤー型ヘッドホンと変わらないものの、ワイヤレスであることでの動きやすさと快適性は、少し使って段々わかってきたようなものである。
こういうイヤホンを装着すると、体内音が響いて不快である点は自分としては欠点だと思い、基本的にはスピーカで音を聞く方が良いのであるが、それでも他の音の影響を受けない分、繊細な部分も聞き取れたり、あるいはそのことで作業に集中できたりという面もあるので、必要に応じて使い分けたいものである。