デジタル一眼レフ・中級機を使う

投稿者: | 2007-12-16

デジタル一眼はこれまでEOS Kiss Digital Xを使ってきたが、ステップアップのためなどの理由により先日EOS 40Dを購入した。同じCanonのマウント、同じAPS-C相当サイズの機種同士であり、全ての所有レンズが共用できるため、ボディのみ購入である。

KDXと40Dは、処理エンジンは違うが画素数と撮像素子サイズは同じ。同じレンズ使うなら仕上がりの差異は好みの問題程度。KDXはエントリー機だが画質は全く悪くなく、そういう不満があったわけではない。KDXの機能も既にほぼ把握して操作にも慣れ、特別不満はないし、撮影シーンに困る事もないのだが、上位機種に備わった機能を見るとやはりそれに目が行くというもの。
そもそもKDX購入時に40D前身の30Dと迷ったのだ。その後レンズなどを購入する予算の事や、デジタル一眼レフとしては入門でもあり、出た時期が新しいKDXを選んだ。

秋に出た40Dは、ユーザ設定機能・カスタマイズがずっと充実しているし、基本機能的にもより細かな設定ができるので、表現力も高まる(気がする)。特定の機能専用ボタン、サブコマンドダイアルがあるなど、KDXより直感的に操作がしやすいと思った。
基本機能では、自分としての使用頻度は低いが連写性能が圧倒的に違ったり、高感度ISO3200が使えたり、オートフォーカス性能の違いもある(これは確実に40Dが優秀だ)。さらに40Dはライブビュー撮影機能を有し、ファインダーを使わずにコンデジのように液晶モニタを見ながら撮影する事もできる。

ボディの質感はまるっきり違う。KDXのボディは強化プラスティックなので、正直安っぽさは否定できない。40Dは金属ボディ。重厚感と手触りの質感の良さ、いわゆるカメラらしさ、がある。
ただし、その分40Dはデカイし重い。普通の標準ズームレンズ付けると1,500gくらい。KDXの約1.5倍。長時間持ち歩くには少々つらいが、まあそれにしてもKDXだって軽いわけではない。

バッテリーの持ちもだいぶ違う。KDXではCIPA基準で500枚だが、40Dでは1,100枚同じ使い方をする限りでは相当持つ。細かいところではバッテリーチャージャーに充電量を表すランプ点滅機能があるのも良い。AEBの撮り順が、「0→マイナス→プラス」ではなく「マイナス→0→プラス」にも変えられたり、ISO感度も1/3段ステップであるのも良い。

KDXを使ってみて、どうしてもダメという不満はないものの、今後はそこからステップアップして中級機クラスを使いたいと思っていた。1D系や5Dなど、それ以上の機種は価格的に手が出せない。このクラスではEF-Sレンズが使えないので、レンズもそろえる必要が出てくる。
40Dは今年9月にリリースされたので、Canonの製品スパンを考えると次の新モデルは再来年の年明けか春頃と予想し、今購入すれば少し永く最新機種として使える。発売当初に比較しだいぶ価格が下がってきている為、冬で出かける機会は少ないが、この年末今頃が買い時期かな、と思ったのだ。
Canonの現行ラインナップでは、APS-Cサイズ素子の最上位機が40Dなので、この後買い増し・買い替えをするとしても40D後継機ラインを予定することからしても、購入時期を40D発売の少し後程度に合わせておくと、丁度良いかも知れないな、とも考えたのである。

中級機としては安価だと思うが、機能は豊富でコストパフォーマンスが高いのはKDXや他のCanon機と共通した傾向。自分としては気に入っている。機能、位置づけ共にだいたい自分の目的とするところやレベルには適合していて、40Dを使って撮り始めた感じ、これは良いカメラだ、カメラらしいカメラだ、と素直に思える。