月配列を試してみる

投稿者: | 2012-12-06

親指シフトに関連して調べていたのに関連し、前から存在だけは知っていた月配列も少し調べてみた。基本から派生した各種の月配列があるようだが、最もベーシックであると言われている月2-263というのでやってみる。

月配列は、ひらがなを3段に割り当ててあり、左右の中指キー「K」及び「D」をシフトキーとして使う。中指前置(プリフィクス)シフトと呼ばれ、シフトキーを押しながら他のキーを打鍵するのではなく、シフトキーを打鍵した後に他のキーを打鍵する事によって文字入力ができる仕組み。つまりこれは、シフトキーを子音キーとして次のキーを押下することによりかなが確定するローマ字入力と原理的には変わらない。

具体的には、そのまま押下して入力できる文字と、シフトキーを押下した後に他のキーを押下することにより入力できる文字がある。シフトキーは、2打目のキーとは反対側の手の中指で打鍵するという、親指シフトと同様の考え方である。

配列は句読点の位置もJISかなやローマ字と共通していることもあり、ならば多分、ATOKでも実装できるのではないかと思って見てみると、制限による多少の違いはあるがATOKでもほぼ問題なく実装できるようで、定義ファイルもあった。無論、DvorakJ等のソフトを使えば完全に実装できるし、ATOKの定義ファイルを見ると配列定義数は70程度。AOUR配列だと500超なので、つまりは覚えなければならない数もそれだけ少ないとも言える。
ただし、従来のローマ字入力や普段使っているAOUR配列とは、全く関連性はないので、習得する場合はゼロからのスタートにはなり、通常のQWERTYローマ字入力とAOUR配列の他に習得できるのかどうかは疑問ではある。