小学校低学年以来鉛筆はほとんど使うことがなく、せいぜい受験の時のマークシート用だとか、あとは選挙の投票だとか、そういうピンポイントで使った記憶しか無かった。
鉛筆といえばHBが定番で、小学校の頃などはHB以外の鉛筆は敬遠して使わないことにしていたくらいである。Hや2Hは薄いし硬すぎるし、Bや2Bは濃すぎて紙が黒く汚れやすく、芯もすぐに折れたり減ったりするし、Fは入手できるかどうかが微妙だった(と言って、Fという硬度を知ったのもだいぶ後になってからだ)ので、自然と最もポピュラーなHBばかりを選ぶようになっていたのだ。
数年前、色々文具に興味を持ち始めた流れで鉛筆にも光を当てた時に、当初はHBを中心に色々買い集めたりしていたが、2Bが柔らかく使いやすいという人がいて、自分もその硬度にしてみたら快適で気に入ってしまったので、以来ずっと2Bを使うのを基本にしている。
大人になってみればということなのかもしれないが、あまり筆圧をかけずにはっきりくっきりと書けるほうが良いし、実際に使ってみると無理に力を加えない限り2Bの芯が折れやすくて困るということもないのだと知ったのである。
その後、各種の鉛筆の2Bを使い比べて、海外製の鉛筆などは特に同じ2Bでも硬く薄いものもあるのだという事を知り、だいたいこの時点でuniやHi-uni、あるいは9800番など、三菱鉛筆のラインの2Bの鉛筆が多分自分にとっての一番の好みだという事に至っている。尖らせて芯が細い状態も良いが、使っているうちに太くなってくるその状態というのも、昔ほど嫌いでは無くなった。
2Bだと、HBほどではないにしろ、まだ入手はしやすい。最近では小学生も柔らかい硬度の鉛筆に指定されているなどの関係もあるのだろうし、9800番やトンボ鉛筆の8900番などのベーシックなクラスの鉛筆でも2Bから2Hまでは普通に製品としてある。
おそらくそれほどまで多用する事はないと思いつつ、そういう2Bの鉛筆は幾つもダース単位で買い集めてしまっている。