テキストエディタも、今ではタブ表示で複数のテキストファイルの表示を切り替えられるのが当たり前になってきているが、基本的にはSDIタイプのエディタが好みである。
WZ EDITOR、秀丸、サクラエディタあたりを昔から使っている。筆記用具と同じで、特にこれのここが好みというのはあるが、深く研究してこだわって明確に使い分けているかというと、そんなことはない。
WZ EDITORは、もう20年近く前にリリースされたVersion 1.0から使っている。ただし、3、6、7の3つのバージョンのWZは買わずに飛ばし、その間は秀丸やサクラエディタをメインで使った。
それでもやはり、WZは好きなエディタである。多分、プログラミングだけではなく文章執筆環境のことも十分に考えられているテキストエディタであるからなんだろうと思う。当初は各種の原稿書きにワープロ代わりに使用した。その後ブログをやっていたときなどは、ちょうどVersion 4.0~5.0の頃だが、テンプレートをカスタマイズしたり、HTMLファイルを作成したりと活用した。
秀丸は、実は最初に使ってみたのはWZよりも早い。Windowsのメモ帳とは違う高機能なテキストエディタとはこういうものなのだということを知ったのも秀丸によってだった。オンラインソフトの秀丸がこれだけ高機能なのだから、市販ソフトならもっと凄いのだろうと探して見つけたのがWZだったというくらいである。
WZ同様に高速・軽快に動作し、またWindowsではほとんど標準という位置づけのエディタなのでユーザも多く、マクロも豊富で、特にVersion 5か6辺りから縦書きに対応して、文章執筆にも十分に使えるレベルになったのがきっかけで、当時長期に亘って更新されなかったWZからメインの乗り換え先は文句なくこの秀丸だったくらいである。
カスタマイズ性も高く、秀丸もWZも自分の好みの、だいたい同じような環境にすることが可能だった。
サクラエディタも、これらのエディタと同様に高機能なテキストエディタであるのに、いわゆるフリーソフトであるのが嬉しいところ。縦書き表示には対応していない以外、配色や表示、キー定義などのカスタマイズも秀丸と似ている感じで使いやすいので愛用している。
テキストエディタは、これら以外でも色々試用した。そもそも、MDIのインターフェースのエディタはどうも好みではなかったし、SDIのものでも設定方法が難しすぎたり、プログラミングに特化したり、あるいはメモ帳よりは高機能でもシンプルすぎたりというところで、これら3つ以外はどれもどこかが気に入らない。多分、自分がしたいカスタマイズや表示の設定の項目で、決定的なものが無かったりするからなのではないか。
あるいは、開発体制の関係というか、更新の頻度が低いと放置されている感もあり、これ以上の発展が望めるのかという点でも不安があったからかもしれない。
そのようなところで、このたび久々にWZ 8で、WZ EDITORをメインで使うように感覚を調整しているようなところである。
無論、この記事のテキストもWZと秀丸を交互に起動しながら書いてみたところなのである。