ラジオを録音する

投稿者: | 2014-07-27

テレビ番組を録画する手段としてはブルーレイレコーダがある。見ている番組を後で見ようと録画したり、番組表から選んでタイマー録画したりする。
YouTubeなどネットの動画はそもそも好きな時間に見ることができるし、Ustreamなどもたいていアーカイブがあるからそれで結局自分の都合の良い時間に視聴することができるようになっているので良い。
だが、それがラジオとなると、それを録音する手段を持っていないと、その時間にラジオの前にはりついているか、ラジオを手元にある状態にしておかないと聴くことができない状態だった。昔から、カセットテープレコーダとか、ICレコーダとか、そういうその場のそのときの音声を録音する手段はあるのだが、ビデオレコーダのように指定した時間にラジオ番組録音する場合の手段は今まで持ったことが無かったのである。
少し前に、ある語学をちょっとやってみようということになって、それのラジオ講座を聴いてみたいが、聴くには都合の良くない時間ばかりに放送しているので、聴くためにほどうしてもタイマー録音ができる手段が必要であった。
ラジオ講座なんて何十年も前からやっているわけだが、こんな昼間の時間帯に放送されたら普通に働いているような人なら聞く手段が無いはず。そういう人達はどうやって録音しているのだろうか。どうにかして録音をしているのではないか。その場合はどういう機器、手段なのか。
結局、昔はどういう機器があってどうしていたのかわからなかったが、今使えるものとして調べて見つけたのが、ラジオサーバーとか、ラジオレコーダーとか呼ばれる機器だった。要するに、ラジオ放送をタイマー録音できる機能が付いていて、それはICレコーダーの原理で、フラッシュメディアなり本体メモリーなりに蓄積していけるというものである。
オリンパスのラジオサーバーと呼ばれる機器や、それに類いしたラジオレコーダーと調べているうちに、結局自分が行き着くところはSONYで、それのICZ-R100という製品が良さそうでそれに決めた。
http://www.sony.jp/ic-recorder/products/ICZ-R100/
番組予約の機能があるのはもちろん、アンテナを接続できるクレードル型のスピーカも何か良さそうだったし、録音した物を持ち歩くこともできるし、USB接続で録音データをPCに取り込むことも可能。まあちょこっと語学をやる程度なのだから、こういうのがあればとにかくそれで十分だろうと思ったのである。
自分が購入した家電量販店には、ラジオ機器のコーナーには無くて、ICレコーダーの所のコーナーに置いてあったのでなかなか探せなかったという余談はあるが、購入してみて気付いたのは、クレードルに乗せなくても本体側に小型のスピーカがついてて、それで再生して音声を聴くことが可能であって、要するにクレードル無しでも十分機能させることができたことである。
まあ、ちゃんと最初からもっと調べていたらわかったことなのだろうけど。
NHKラジオ第2の語学講座はつまりAM放送であるわけだが、当然AMアンテナも本体にも内蔵しているから、クレードルに乗せてAMアンテナと接続していない状態でもタイマー録音ができる。比較してみたところ、アンテナ接続状態の録音と本体アンテナでの録音と、そんなに音質に違いは感じない。少なくとも、語学番組を聴き取る程度であれば全く問題が無い。
クレードルに乗せた状態だと、常に本体リチウムイオン電池に電源が供給されてフル充電状態となるから、気分的にもこういう機器は満充電状態の継続はさせたくないというところもあって、たいていクレードルから外した状態で使っている。
充電自体はUSBケーブルを使えばPCと接続したりして可能でもあって、すなわち、クレードルの使用頻度はさほど多くないと思われるところはある。
それでも、指定した時間に予約をしておいて、番組が録音されているのは実に爽快である。見逃したくない番組、深夜の番組などをブルーレイレコーダでさっと予約して録画しておくのと同じ感覚のことがラジオでもできる。
こんなことは当然、何かの手段で昔からできたはずなのであるが、ラジオ音声をタイマー録音するということは、テレビほど多く流行してきたわけでもないように感じる。
テレビよりも歴史が古いラジオを録音するという手段。自分にとってはむしろそれが新しい手段であるように今感じているのである。


(追記)
NHKの語学番組に関しては、ストリーミング放送もあるようだし、講座によっては番組内容が録音されたCDも販売されているようであるので、そういう方法で聴くこともできるのだろう。