修復不可能に陥るトリガー

投稿者: | 2015-02-01

三年くらい前、再び一太郎を使うようになった頃から時々悩まされているのが一太郎ファイルが修復不可能に陥ること。これまでもこのブログなどに書いた

具体的にどういうことかというと、ファイルを開くときにこの画像のようなメッセージが表示されて、その後はもうどうすることもできなくなってしまうというもの。何が原因なのかについては自分の段階ではよくわからない。

taroerror01

少し調べたところ、次のようなことがわかってきた。

  • 少なくとも一太郎2010、2012~2014の各Versionで同じように発生
  • 概ねパソコンに関係なく発生(OSはVistaか7)
  • 保存場所のファイルシステムには関係なく発生

さらに、現象が発生しやすいファイルの条件は次のようなもので、このような要素を満たさないファイルでは一度もそういう事象は発生していない。これら複数の用件を満たすと発生しやすい気がする。

  • ファイルサイズが比較的大きい
  • POP文字、罫線、図形のいずれかを使っている
  • JTDC圧縮形式
  • AES128で暗号化

一番目の要件のファイルサイズは、だいたい500KB以上になる場合に発生しやすい。二番目の要件についてはPOP文字を使ったときが顕著だ。罫線の色を変更した時にも発生したりした。そういうファイルは作成に手間がかかっているものがほとんどなので、修復不可能になってウンザリしながら再作成した苦い思い出も……w

taroerror02

少し試してみた結果、上の二つの要件を満たしていても、下二つの要件を満たさなければ現象は発生しないようだ。また、下二つの要件はいずれか一方だけでは発生することはなさそうで、下二つの要件が組み合わさり、さらに上二つの要件の何れかが重なった時にはそれなりに高い頻度で発生する。
今実験してみたところ、簡単なPOP文字を入れただけのファイルでも同じ頻度で発生した。

JTDC形式は自分もよく使っていて、それのみでこの現象が発生することはそれまでなかったことを考えると、やはりトリガーとなっているのはAES128方式での暗号化なのではないかと考えている。JTDCの圧縮形式との相性なのだろうか。わからない。同じ問題の例はもっとあると思うのだが、Webで探した限りでは他に見つからない。

一旦修復不可能に陥ると、あとはどうやっても復活不可能であるようなので、対策としてはこの条件が重ならないように慎重に文書を作成するしかなさそうである。
まもなく新しい一太郎2015が発売される。問題が解決されていることを期待したいが何年も前の一太郎からずっと解決されていないものであるようなので、どうなのか。
そういうところは抜きにしても、日本語の文書を作成するために一太郎は十分に魅力的なワープロソフトになっているので今後も使い続けることに変わりはないのだが。