あえてキーボード

投稿者: | 2016-03-20

自分はノートPCにUSBでRealforceを接続して使っているが、あえて購入してそういうキーボードを使おうとする人は圧倒的に少数派である。
まず、テンキーは別としてノートPCでUSBキーボードを使うという発想がない。ノートPC本体にキーボードがあるから、普通はそれで間に合う。ノートPCの手前に別のキーボードを配置して使うのは普通に考えるとナンセンスである。大多数の人はそう考える。
本体キーボードが使いにくいとか故障したとか、肩凝り軽減のためなどの理由があれば、そういうUSBキーボードを取り付けて使う場合は考えられる。モニターを接続して、デスクトップPCのような使い方をする場合も本体とは別のキーボードを使うことも意味が出てくる。
ノートPCではなくデスクトップ型のPCの場合も、モニターとキーボードやマウスは普通セットで同梱されているから特に理由がなければそれを使う。デザインも本体に合うものになっているし、独自の機能キーが付加されていて、それ以外の選択肢を考えない場合もある。
すなわち、まず別売りのキーボード自体を買う場合が多くない。上記以外では自作機の場合に自分でキーボードを用意しなければならないというくらいだ。
ただし、そういうキーボードが必要な場合でもたいていは1000円から5000円までくらいの普及品のキーボード製品を選ぶことが多いと思う。理由は単純で、その範囲の製品で普通は間に合うし、キーボードはそんなに金をかける部分ではないと考えるのも普通である。一般的な家電量販店にはその辺りの製品しか揃っていないということもある。
使ってみると良さに気付くとしても、1万円以上、リアフォのように2万円前後もする製品は、余程何かこだわりがある場合以外は選ばないと考えるのが普通だ。
そういう一般的かつ合理的な考えの要件をクリアすると、ようやくリアフォを購入する理由ができるというものである。それでも、リアフォは国産の高級キーボードとして人気が高いことは確かだ。デザインは機能優先でいかにも国産品的であるが打鍵感が良く、耐久性もある。業務用キーボードにも使われている技術で作られている。
一太郎のJustsystemがリアフォ・ハイプロの限定品を扱っているのも面白い。一太郎を使うユーザは平均すると年齢層も高く、更にATOKを使う人は打鍵や製品にもこだわりを持っている人が多いという気がするので、そういうユーザ層には適した製品の選択であるとも思うのである。