自宅ではノートPCにキーボードやマウス、モニターを接続してデスクトップ的に使っているので、通常は本体のキーボードを打鍵することはほとんどない。だったら最初からデスクトップにしたら良いのではないかと言われるが、ノートにするにはまた別の理由があるので、これで良いのである。
そういう使い方をしているので、たまに本体をドックから下ろして本体だけで使ってみると、全てが新鮮な環境であるかのように感じる。
たとえばモニターは、接続しているのはFHDの1920×1080ドットで約24インチだが、本体のは1600×900ドットの14インチであるので、その点がまず違う。色合いも無論少し違う。
キーボードもリアフォとThinkPadの本体キーボードで当然違うが、本体キーボードも特に入力がしにくいということはない。ただ、Ctrlキーの入れ替え操作のためにレジストリにキーを書き込んだり逆に削除したりする操作が必要になるのは少々面倒ではある。
トラックポイント操作は一向に慣れないが、下のパッドの操作でまあ問題ない。図形の描画などの作業はマウスを使わないと難しいが、それ以外ではほとんど、マウスを使わなくても問題ない。
ただ、その辺の環境についてはもう慣れの問題でしかない。この辺りまで文字入力の作業をしてきたら、もうこの環境を手が覚えたようなのである。
昨年購入したこのPCは、多分初めて使うUltrabook規格のもので、その規格のせいなのか知らないが、ファンの回転は最小限で、とにかく静かである。時折数秒程度回転して、また静かになる。最初の頃、それ以前にメインで使っていたVAIOのファンの高鳴りとはあまりにも違うので、ファンが回転しない故障なのかと思ったほどであるが、RAWデータ現像など負荷の高い処理をさせるとさすがに連続して回転し始めるので、普段はこれで正しい動作であるのだろうと思われる。
ノートPCを使うようにした理由の一つが、動作の静かさである。自作機デスクトップのファン音はなかなか耐えがたいものであったが、ノートをメインにするように乗り換えてから、モニターやキーボードも任意のものを接続して使うことが出来るとわかって以来、ずっとそういう使い方をしている。
こういう文章を書いているときも、ファン音が全くしないのはやはり作業に集中が出来る。落ち着いて作業をする環境としても最適だと思うが、SSDへアクセスする電気音なのか、小さく機械的な音がする。
そうはいってもトラブルも抱えていて、購入してまもなくSSDがハード的にどこかおかしい状態になった。時々動作が完全に奪われて、強制終了をせざるを得なくなる。ひどい時には日に何度もだ。これには本当に困っているが、その頻度もなんとなく少なくなってきたようであるので、なんとか我慢はしている。そのせいもあり、Windows 8.1から10へのアップグレードは見送っている。そもそも、OSのアップグレードはあまりしたくない作業で、作業に時間がかかるのもあるが、最初からそのOSがインストールされているものでないと、なんとなく安心できない。SSDのエラーがある状態ではインストール時の作業の段階で停止して取り返しのつかない状態になるのではないかという危惧もある。
原因はわからない。ハード的な故障らしいがそもそも不良部分があったのではないかと推察している。IPAゴシックのフォントファイルがおかしくなってWZ EDITORもおかしくなったが、フォントは再インストールすることで復帰した。フォントがインストールされて記録されていた領域に不正な部分が生じて、それが関連する機能などに波及したのか。そういう箇所はさっさとWindowsが封印してくれたら良いと思うのだが、そうもいかない領域なのかどうか。とにかく、なんとか今はそれでやっている。
PCの使用用途はネット、動画閲覧とワープロやエディタでの文章書き、撮影した写真の管理などが中心で、それ以上の特別なことはほとんどすることがない。そもそも、PCはワープロの延長というくらいの考えで使い始めたものであるから、最初はそういう使い方がずっと中心だった。インターネットの環境になってからは、ネットでWebを閲覧することが中心になって、テレビ以上、書籍以上であって、仕事と衣食住など生活に必要なことに費やす時間を除いた余暇的な時間については、多くがPCを前にしてそういう作業をしているというのが実情である。