しばらくATOK Padを使っていた。ATOKのユーザならダウンロードして使うことができるようになるメモアプリケーションで、見た目は紙のメモのRHODIAによく似ている。Ctrlキーの二度押しで起動するのだが、最新のATOKの場合はATOKイミクルとキーが被るので、自分はAltキー二度押しに変更していた。
メモはEvernoteと同期させることもできるので、その仕組みを利用して複数のPCでメモを共有することができるのが便利だった。無論、いつでも起動できるような状態とするにはアプリケーションを常駐させなければならない。占有するメモリの量は50MB程度もあった。メモリが8GBや12GBという環境で負荷になるようなものでもないが、これに限らずなるべく常駐させる物は少ないほうが良いと常々思っていた。
ところで、WZ EditorにはかつてWZ MEMO、今はWZ Boardというメモツールがある。基本、両者は同じものである。WZ Editorの階層付テキストの編集機能を応用していて、WZ Editorを専用モードで別に起動する仕組み。メモのデータファイルは階層構造マーク付きの単一のテキストファイルであり、Boardを起動するとその標準のメモファイルが自動的に開かれ、閉じるときは自動的に上書きで保存される。
WZ MEMOの頃から、しばらく専らこれをメモツールとして利用していた。どのファイルに書き込むかなどを気にせず、とにかく起動して書き込むだけという作業スタイルなので重宝していた。ATOK Padでのメモとだいたい同じようなことができる。中身も単なるテキストファイルであるので、別のテキストエディタなどで開いたり編集したりすることも可能である。
標準のメモファイルは、ローカルのWZの設定フォルダにあるファイルを参照するようになっているため、標準設定のままではパソコン毎に違うファイルをデータファイルとして使うことになり、同期が難しい。標準のメモファイルを共有できる場所、すなわちNAS側に置いたファイルとすることもできたので、その方法でデータを共有することにしてみた。
実際、Evernoteを使ってオンラインで同期するということへのこだわりはあまりなかったので、ATOK Padの常駐をやめて僅かながらメモリを解放することができたのである。