オートスコアラーの普及と同時に、1投目、2投目の残りのピンも自動的に記録してくれるようになったことはまた有り難い。残ピンの表示は、かつてはマスキングユニットと呼ばれるピンデッキ上部のカバーに表示されるか、あるいは表示されずに自分の目で見て確認をしなければならない場合もあった。目視だと、1-5、2-8、3-9などがわかりにくく、後で判明した場合は手書き計算のやり直しとなり面倒臭い。
国内では、米国のBrunswickとAMF、あとはBOWL-MOR辺りのメーカーのシステムが入っていて、どのメーカーも初期のシステムではマスキングカバー部に大きく残ピンがランプで表示されるシステムが取り付けられていた。Brunswickのものは、アストロラインやその後のBrunswick2000というシステムでボールリターンユニットのボール出口付近に表示されるようになった。これは、ベンチ側からも近くて見やすく、画期的だと思ったものだが、その後、オートスコアラーの普及もあって、今ではマスキングユニット側に残ピン表示がされる仕組みはおそらくほとんど無いだろうと思う。
残ピン表示の仕組みは、おそらく初期はピンセッターにセンサーがあって、1投目の後でピンを掴んだときに検知したのだろうと思う。2投目の残ピンは表示されなかったように記憶している。その後、レーンに取り付けられたCCDで解析する方法もあり、更に最近ではイベント時などのブラックライト下でも検知できるよう、再びピンセッター側のセンサーで検知しているのが主流なのだと思われる。オートスコアラーと連動して、2投目の残ピンもどれが残ったか記録している。
残ピン表示は、確認がしやすいのが一番であるので実用的にはレーンの奥のマスキングユニット側ではなく、ベンチ側にあるほうが良いとは思うが、システムそのものの懐かしさという点では、古臭いマスキングユニットの方が好みではある。