ボールリターン回想

投稿者: | 2016-05-01

残ピンの表示システムもそうだが、レーンに投げたボールが戻ってくる仕組み、ボールリターンのユニットもまた見ていて面白いと感じて小さな頃に興味を持ったものである。何か中で動いている暗い穴からボールが独りでに出現するのは今見ても不思議で不気味に思う。
投げたボールが戻ってくる仕組みは、ピンデッキの奥にあるマシンが送り返しているものだが、2レーンの真ん中でガターとガターの間の太幅スペースの下にボールの通路があって、そこを転がってきてユニット部分で機械的に押し上げられてリターンラックへ流れてくる。
このリターンユニット、リターンラックも様々なタイプがあって、同じ機能を果たすのに形が違うところがまた面白い。
普通は、アプローチの2レーンの間、太いボール通路の延長上にその押し上げるユニット部があって、押し上げられたボールはベンチ方向の左右2列のいずれかに任意に振り分かれて、ストックされる。ストックされるラック部の形状は、レーンと平行方向に左右2列になっていたり、アプローチとスコアテーブルとの間の位置で三角形のループ状になっていたりする。
最近のはほとんどが、前者の形状でレーン方向に長く2列にストックされる。ボールの大きさは全て同一なので、ラックに底がなくパイプ状の金属棒で支えるタイプのものが新しいイメージがある。
このボールリターンの仕組みで面白いと思ったものは二つある。いずれもAMFのシステムで、一つ目はシステム460と呼ばれるものだ。これは、スコアテーブルとリターンユニットが一体化されており、通路を戻ってきたボールはスコアテーブルの位置で押し上げられ、かつ反転してレーン側の方向に押し出され、左右逆U字状になっているラックにストックされるという仕組みだ。昔の米国の手動ボールリターンの頃には反転してレーン方向に流すリターンの仕組みのがあったようだが、機械式のシステムではおそらくこれ以外にはこういう方向にボールを繰り出す仕組みはないのではないか。
詳しくはこれも画像を検索すると見つけることが出来ると思うが、アプローチ上にボールをリフトアップするユニットがなく、ラックもアプローチの後ろ位置にあるため、アプローチが解放されており、投球の支障にならないというメリットがある。これが設置されているセンターはあまり多くはなかったと思うが、自分はテレビで見て気になって、大人になってからそのセンターを訪れてこのシステムを実際に使ってみる機会を得た。
もう一つは、流れてくる方向は反転しないが、ボールがリフトアップされて出現するところにカバーが無く、手の出る貯金箱のようにパカッと蓋が開いてそこからボールが出てくるという珍しい機構のものだ。ボールが流れるレーンの両サイドのガイドも低い位置にあるようで、まるで平面の台に下から出現してそこを勝手に流れているというような、ボールが目立ち綺麗な流れで見えるようなデザインとなっている。ストックの終端部がY字になって分岐しているスマートなスタイルのものである。
これは、ストリームレーン21と呼ばれるタイプのものらしいが、過去に実際に見たことはなく、割と最近になってテレビ中継かネットの映像で見て知ったものだ。更に調べると、その後のタイプでは、安全性の問題からかボール出現部にはカバー部が取り付けられたようであるが、この斬新なスタイルはシステム460同様にかなり気に入りっている。
ボールリターンは、昔の米国のセンターの画像などを見ると、レーンの間を単に転がってきて坂を上がり、ただそのままレーンと平行方向にストックされるというシンプルなものだったようだ。オートメーション化される前は、日本でもピンボーイと呼ばれるスタッフがバックヤードで人力でピンをセットしてボールを送り返していたというので、それはまた大変な作業だっただろうと推察する。